...一方には又靜かに爽かなる鏡であつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...この構造を調べるには鏡玉(レンズ)が必要である...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...鏡面より反射するところの幻影は...
井上円了 「おばけの正体」
...カラハンみたいな大男が鼻眼鏡をかけ直して写真と私を見くらべて首実験をする...
谷譲次 「踊る地平線」
...しばらくすると彼は袂(たもと)から眼鏡を出して...
徳田秋声 「縮図」
...これの内容も「透寫紙の製法」とか「硝子(ビイドロ)鏡の製法」とか「水の善惡を測る法」とか「石鹸の製法」「流行眼を治する法」とかいふ類のものばかりで...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...湖面の鏡に映った...
豊島与志雄 「山吹の花」
...空は鏡のやうに明(あかる)いのでそれを遮(さへぎ)る堤(つゝみ)と木立(こだち)はます/\黒く...
永井荷風 「すみだ川」
...虫眼鏡でのぞいてみると...
中谷宇吉郎 「雪は資源である」
...家政婦の鏡照子の口から物凄い言葉が出て居るのです...
野村胡堂 「死の予告」
...二階から遠眼鏡(とほめがね)で見て笑ひものにしたり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鏡といへば、子供のころ家に新舊二樣の鏡があつて、どれを見ても心を暗くしたのを覺えてゐます...
長谷川時雨 「鏡二題」
...しかし鏡(かゞみ)は...
濱田青陵 「博物館」
...彼はリンネルの寛衣(ブラウス)を着て、羅紗(ラシャ)の帽子をかぶり、緑色の眼鏡をかけていたが、この色眼鏡は、おそらく眼のためというよりも、それがために何だかえらそうに見えるという伊達(だて)からかけていたのであろう...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...ただ鼈甲縁(べっこうぶち)の眼鏡と...
夢野久作 「暗黒公使」
...造り物と小道具これは能の舞台面に用いる家とか舟とか、樹木とか、又は演出を補助する糸車、鏡、桶、釣竿、なぞいうものであるが、これも初めはかなり写実的なもので種類も沢山あったのを、次第に単純化されたり、廃棄されたりして来た形跡がある...
夢野久作 「能とは何か」
...鏡子は立つ前の一月(ひとつき)程この道を通つて湯屋へ子供達を伴(つ)れて行く度に...
與謝野晶子 「帰つてから」
...天眼鏡(てんがんきょう)の向うに置くように見つめたが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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