...またスキーの裏に白蝋を塗る小さな鏝(内部に固形アルコールを入れて熱する)はちょっとしたアイロニングに非常に能率的である...
石川欣一 「可愛い山」
...我々は移植鏝(こて)で掘り始めた...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...彼はやたらに鏝を振り廻わしながら...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魔性の女」
...髪に鏝(こて)をかける手を休めない...
武田麟太郎 「現代詩」
...「この鏝(こて)を焼いて置いて下さい...
太宰治 「懶惰の歌留多」
...そして頸筋へ焼鏝(やきごて)でも当てられたようにひりひり痛んだ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...熱い鏝の端が思わず頸(くび)に触って...
徳田秋声 「仮装人物」
...鏝で縮らした毛髪が乱れ被さっている...
豊島与志雄 「田園の幻」
...婦女の頭髪は焼鏝(やきごて)をもて殊更(ことさら)に縮(ちぢら)さざる限り...
永井荷風 「江戸芸術論」
...焼鏝(やきごて)をあてられるような熱い疼(うず)くものが全身を駈(か)けめぐる...
中島敦 「李陵」
...人間の神経を鏝(こて)で焼くように重苦しい...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...シャツに鏝をかけながら...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...それを型から出して焼鏝(やきごて)を当てるのですがクリームでなければ焦げた痕(あと)が付きません...
村井弦斎 「食道楽」
...同じく鏝貼りで行うことが出来る...
柳宗悦 「樺細工の道」
...やや鏝が冷めかかると...
柳宗悦 「全羅紀行」
...其れが焼鏝(やきごて)を当てる様になり...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...鏝(こて)を当てると直(す)ぐ手で上へ差櫛(さしぐし)で止めて...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...鏝(こて)のかみあう響と...
吉行エイスケ 「女百貨店」
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