...またも新手をさきがけに雄詰(をたけび)たかく手突矢の鏃(やじり)ひかめく圍みうち...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...石鏃の事は既に云へり...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...クロニオーン其絃ふつと斷ち截りて鏃鋭き勁箭は...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...以て夜会の酬接に用ゆ可く大隈伯の辞令は機鉾鏃々として応答太だ儁...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...二三十分間のうちに黒曜石の石鏃三四本を拾つたのも嬉しかつた記憶の一つであるが...
濱田耕作 「石鏃の思出話」
...其れが實に正眞正銘の石鏃であつたのは嘘の樣な話である...
濱田耕作 「石鏃の思出話」
...石(いし)の矢(や)の根(ね)(石鏃(せきぞく))であります...
濱田青陵 「博物館」
...鏃(やじり)の中子(なかご)を筈本(はずもと)まで打ち通しにしたる矢...
南方熊楠 「十二支考」
...その毒を鏃(やじり)に塗りて蠢爾(しゅんじ)たる最も下劣な蛮人が...
南方熊楠 「十二支考」
...鏃に着くるに石蒜(ひがんばな)属のある草の粘汁を和す...
南方熊楠 「十二支考」
...病鶴離群似鏃...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...斜谷(やこく)の乱軍中に口へ鏃(やじり)をうけて...
吉川英治 「三国志」
...鏃鍛冶(やじりかじ)卜斎(ぼくさい)の弟子蛾次郎(がじろう)であった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...鏃師(やじりし)鼻かけ卜斎(ぼくさい)の弟子(でし)だったな」「ええ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...鏃(やじり)に毒を塗った毒矢であったに相違ない」水滸の寨(とりで)は...
吉川英治 「新・水滸伝」
...雨戸を突き抜く鏃(やじり)の先が...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...鏃(やじり)は誰が作と...
吉川英治 「源頼朝」
...あのように鏃(やじり)がたんと出るところを見ると...
吉川英治 「宮本武蔵」
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