...不快な心もちを鎮めるために...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...我々の勝利による彼の大恐悦を請願的な Sind Sie zufrieden, Herr ? に和げ鎮める時にでも常に彼の気むずかしい隅々をつゝみ...
石川欣一 「山を思う」
...不安の念を鎮めることは出来ず...
丘浅次郎 「人類の将来」
...病気から来る時々の発作の不気味さを押し鎮めることが出来たかわからない...
薄田泣菫 「独楽園」
...つとめて彼の心を取り鎮めるように仕向けなければならないと思った...
ディッケンズ Charles Dickens 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...じっと精神(こころ)を鎮めるこなしよろしくあって...
中里介山 「大菩薩峠」
...騒動を鎮めるための軍用金として借受けた三万両の金がありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...併し彼はなほ憤りを鎮める事は出来なかつた...
長與善郎 「青銅の基督」
...鞭(むち)を使って鎮めるのに慣れていたので...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...成吉思汗(ジンギスカン)(愉快そうに)太陽汗(タヤンカン)! (虎を鎮める)武将達の間を昂奮してのそのそ歩き廻っていた虎は...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...疾る党員達の心を圧鎮めるかのやうな沈着な羽ばたきと共に...
牧野信一 「南風譜」
...「ドリヤンとリリーとラツキーが僕達の所有になつて――そして騎手が三人……」「それではね――」堀口が疾る胸を強いて圧し鎮めるかのやうな落着いた見得を切つて口を開いた...
牧野信一 「南風譜」
...そして我々がそれの厳密正確な形式を見出すに至るまでは我々のうちで他の意味に変るイデーの激動を鎮めるためにのみ書くようにせねばならぬ」...
三木清 「書物の倫理」
...怒を鎮める最上の手段は時であるといわれるであろう...
三木清 「人生論ノート」
...鎮める手段がないという筈はない」と甲斐は云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...これはこっちのストライキを鎮める手段か...
横光利一 「旅愁」
...ボーイを鎮めることにひたすらこれ努めている最中だった...
横光利一 「旅愁」
...九怒りをもって怒りを鎮める事はできない...
和辻哲郎 「生きること作ること」
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