...一座が鎮まると貴女は薔薇の話は放りやって...
有島武郎 「フランセスの顔」
...これからは永遠に鎮まるものと思はれてゐた此の噴火山は...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...で、陽の照っているほうは、なんとか一世の善霊(ぜんりょう)、鎮(しず)まり、雨に降られているほうは、蛮人なんとかの悪霊、鎮まるという、こんな伝説の固有名詞は全部忘れてしまいました...
田中英光 「オリンポスの果実」
...それから一同の騒ぎが鎮まるのを待つて...
オイゲン・チリコフ Evgenii Nikolaevich Chirikov 森林太郎訳 「板ばさみ」
...片時も鎮まることのない神経痛の痛みとが...
外村繁 「夢幻泡影」
...みんなじっと鎮まるのを待った...
永井隆 「長崎の鐘」
...世間が鎮まるまでどこぞ深い山奥へでも隠して置いたら...
中里介山 「大菩薩峠」
...鎮まるべきものならば時を待つに越したことはない...
中里介山 「大菩薩峠」
...わたしを投げれば海は鎮まる...
長與善郎 「青銅の基督」
...処女の心も鎮まることだろう――と言った...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...やがてそれが鎮まると...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...その怒りの発作が鎮まるだらう...
牧野信一 「R漁場と都の酒場で」
...火の鎮まるのを待って死躰を捜し出した...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...まずこの騒ぎの鎮まるまで御滞在を願ってある……というのが...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...鐘が鳴り鎮まると同時に...
横光利一 「欧洲紀行」
...だんだん嗚咽の声が鎮まるにつれ...
横光利一 「旅愁」
...鎮まるだろうと思います」と奏請(そうせい)した...
吉川英治 「三国志」
...風浪のやや鎮まるのを待つうちに...
吉川英治 「三国志」
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