...一座が鎮まると貴女は薔薇の話は放りやって...
有島武郎 「フランセスの顔」
...騒動が鎮まると、夫人は約束通り貧民視察に出掛けるのだと言つて、吉兵衛氏を促(せ)き立てて自動車に乗つた...
薄田泣菫 「茶話」
...畏服してその怒りの鎮まるのを...
鷹野つぎ 「窓」
...外が鎮まると、奥の話し声が一層耳について来た...
徳田秋声 「黴」
...やがてそれが鎮まると...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...もうこの海峡の潮の鎮まるときになつたのでございます...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「うづしほ」
...マア支那人ばっかりいたんでございますよ」シーッ! 圧えても圧えても鎮まることの出来ない生気溢れる笑いが続いた...
「海流」
...立ち所に鎮まるであろう」と彼は言った...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それで咳が鎮まるからであろうと思います...
柳田國男 「日本の伝説」
...火の鎮まるのを待って死躰を捜し出した...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...まずこの騒ぎの鎮まるまで御滞在を願ってある……というのが...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...鐘が鳴り鎮まると同時に...
横光利一 「欧洲紀行」
...今に鎮まるだろうと思って見ているだけなの...
横光利一 「上海」
...彼らは敵の陣地の鎮まると一緒に芒の中に腰を下して休息した...
横光利一 「日輪」
...だんだん嗚咽の声が鎮まるにつれ...
横光利一 「旅愁」
...いまいましい感情の鎮まるまで久慈はそこから動かなかったが...
横光利一 「旅愁」
...寝台に戻ってから車内の鎮まるまで...
横光利一 「旅愁」
...風浪のやや鎮まるのを待つうちに...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索