...やう/\エミルのピリ/\する痛みは鎮まりました...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...降伏後の混乱もおのずから鎮まり...
永井隆 「長崎の鐘」
...下の方の動揺は鎮まりましたけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...家の中の騒ぎは容易に鎮まりそうもありませんが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...家の中はシーンと鎮まり返っておりますが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...向岸の火が鎮まりかけると...
原民喜 「夏の花」
...まして一月元日の夕景ともなるなれば四辺闃(げき)として鎮まりかえり...
久生十蘭 「魔都」
...不意に教室の中がまるで死んだやうにしいんと鎮まり返つたことにも気がつかなかつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...邸内は寂(せき)として鎮まり返っていた...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...ぽかぽかと体が温まつて来ると痛みは大分鎮まり...
北條民雄 「癩院記録」
...そこへ消防夫がポンプを持って来て水をかけたので獅子はやっと鎮まり...
三浦環 「お蝶夫人」
...ゆるんだりする度に奇怪な絵の様な物凄く不完全な種々の表情が鎮まり返って居る鏡面に写っては消え...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...自分の心に鎮まり...
宮本百合子 「偶感一語」
...御鎮まりなされるものと思ふやうになつて...
柳田國男 「祭のさまざま」
...賑やかな騒ぎが急に鎮まり...
山本周五郎 「おれの女房」
...争いあれば云うだけ云って自然な一つの言葉で鎮まり返り...
横光利一 「旅愁」
...争いの鎮まりかけたものを再びかきたてるこの無用も...
横光利一 「旅愁」
...が宗麟夫人の反対運動は鎮まりはしなかった...
和辻哲郎 「鎖国」
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