...あやしく抑へ鎭(しづ)めたる聲して...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...政府の暴動は鎭まらず...
石川三四郎 「浪」
...」義雄はどきつく胸をこと更らに押し鎭めて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...名は金波鎭漢紀武(こみはちにかにきむ)二といふ...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...經津主命は香取に鎭せらる...
大町桂月 「北總の十六島」
...川路君大澤鎭臺に從ひ――一机上に電氣機器あり...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...ちょうど手許にあったなんとかいう鎭靜劑を今この場所で服用なさいと言いだして...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...やがて心を押し鎭めたものか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...騷ぎは水をぶつ掛けたやうに鎭(しづ)まりました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...相手の氣の鎭まるのを待つやうに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...もう寢鎭まつて居るのを起すのも氣の毒だから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...無氣味に鎭まり返つて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...しめやかな鎭魂樂の響と...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...一番辛かつた筈の配所の藁生鎭の生活がいまではなつかしくさへなつてゐた...
林芙美子 「雨」
...彼のその悲しみを鎭めるのに隨分と役立つたことも...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...彼の最後の言葉は鎭痛劑(ちんつうざい)であつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...傍ら「鎭魂曲」(Requiem, 詩集)成る...
堀辰雄 「リルケ年譜」
...姫路城天守の貴女等築城の人柱に立つた女の靈が上に引いた印度のマリー同然所謂ヌシと成りて其城を鎭守した者らしい...
南方熊楠 「人柱の話」
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