...崩れかかる雪のごとく鎬(しのぎ)を削る頼母(たのも)しさ...
泉鏡花 「海異記」
...群馬県下もまた同様に仲裁会と鉱毒査定会を面々が被害民をたぶらかすことに鎬を削って...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...黄成鎬(こうせいこう)...
林不忘 「安重根」
...黄成鎬さんとこへ泊るにきまっていますけれど...
林不忘 「安重根」
...博徒黄成鎬の家...
林不忘 「安重根」
...黄成鎬 (前からのつづきで周囲の青年達へ)なるほど私は学問はない...
林不忘 「安重根」
...一同は安重根、禹徳淳、白基竜、黄成鎬夫妻、柳麗玉を残し先を争って戸外へ逃げ去る...
林不忘 「安重根」
...憲兵上官 (黄成鎬へ進んで)貴様か...
林不忘 「安重根」
...と黄成鎬を見て、ひそかに右手の拇指と人指指を擦り合わせて示す...
林不忘 「安重根」
...姜錫鎬を以て中間に在りて周旋の労を執り...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...金に飽(あ)かし鎬(しのぎ)を削って研究している方面へT君が一人ではいって行って...
中谷宇吉郎 「原子爆弾雑話」
...気狂が集合して鎬(しのぎ)を削(けず)ってつかみ合い...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...一昨年の冬頃から安南を舞台にして華々しく鎬(しのぎ)を削ることになったが...
久生十蘭 「魔都」
...あらゆるペテンを尽して鎬(しのぎ)を削っている……というような...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...各自正反対の特徴を持っていた……それが互いに鎬(しのぎ)を削(けず)って学業の覇(は)を争っていたのであった...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...武田家(たけだけ)と鎬(しのぎ)をけずった謙信(けんしん)の居城春日山(かすがやま)も...
吉川英治 「神州天馬侠」
...鎬(しのぎ)を削(けず)っていましたが...
吉川英治 「新書太閤記」
...竹山城の推移をそれに見ても――足利末期の山名一族と赤松一族とが鎬(しのぎ)を削(けず)った後――赤松家の臣浦上一族が占(し)め...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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