...鎧櫃(よろいびつ)を荷なった調度掛(ちょうどが)けを従えながら...
芥川龍之介 「偸盗」
...その鎧櫃に倒れる様に凭れかかっていた...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...大きな鎧櫃一つと...
豊島与志雄 「幻の園」
...ゆっくりゆっくりと金包を鎧櫃に蔵い込んでいる...
中里介山 「大菩薩峠」
...かの暗澹たる鎧櫃の間へ走り込んだのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...やっと重い鎧櫃を下に置いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...これは透かし物のような鎧櫃の前立(まえだて)の文字に...
中里介山 「大菩薩峠」
...鎧櫃(よろいびつ)に詰めて置いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...鎧櫃の保存どころか...
牧野信一 「西部劇通信」
...更にまた鎧櫃までも抵当にして漸くその修繕を終り...
牧野信一 「バラルダ物語」
...それは鎧櫃欲しさのお世辞わらひであつたのか...
牧野信一 「バラルダ物語」
...一箇(こ)の鎧櫃(よろいびつ)をもって...
吉川英治 「神州天馬侠」
...朱革(しゅがわ)の鎧櫃(よろいびつ)が...
吉川英治 「新・水滸伝」
...誰か一人が鉤(かぎ)から外(はず)した鎧櫃(よろいびつ)をささえきれずに...
吉川英治 「新・水滸伝」
...槍(やり)と鎧櫃(よろいびつ)とを式台へ置いて通った...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...――そして、鎧櫃と、三本錐の兇器を、怨めしげに睨みながら、百姓男は、棒立ちに、立っていた...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...死笑靨(しにえくぼ)鎧櫃(よろいびつ)の中からは...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...鎧櫃(よろいびつ)に入れて運び出された死笑靨(しにえくぼ)を泛(う)かべていた美人――ここの女主人のお雪様の血しおと見ていい...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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