...水牛の兜(かぶと)に南蛮鉄の鎧(よろひ)を着下(きおろ)いて...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...緋縅(ひをどし)の鎧や鍬形(くはがた)の兜(かぶと)は成人の趣味にかなつた者ではない...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...透間(すきま)もなく鎧(よろ)うたるが...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...その上には鎧扉を鎖したままの古い地主館(ぢぬしやかた)がいたましげに聳え立ち...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...鎧も刀劍も骨董として之を貴び...
福沢諭吉 「帝室論」
...札木合(ジャムカ)の鎧の袖を縫う...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...脱いだ紙製の鎧を米俵の向ふ側に丸め込むがいなや...
牧野信一 「鬼の門」
...賽銭箱の傍らに斜めに映つてゐる鎧姿の私の影より他は...
牧野信一 「鬼の門」
...鉄の鎧を着ていればいくら鉄砲だってこわいことはない...
夢野久作 「奇妙な遠眼鏡」
...蜜柑の木朝の光が外にゐて、さて鎧戸と、窓掛と、その内側の白い蚊帳、かうした中に生えてゐる、蜜柑の若木五六本...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...鎧(よろ)うた御林の兵(近衛軍)は大将の慮(ちりょ)を先頭に禁園犯すべからざる所まで...
吉川英治 「三国志」
...上(じやうらふ)の際(きは)もなく大口に着る美精好(びせいかう)(織絹の名)鎧(よろひ)...
吉川英治 「私本太平記」
...この槍を手からはなさぬ性分(しょうぶん)なんだからしかたがない」「ではこの鎧(よろい)が売りものなのか...
吉川英治 「神州天馬侠」
...父弥右衛門(やえもん)の持っていた古い鎧櫃(よろいびつ)か...
吉川英治 「新書太閤記」
...鎧(よろい)の塀を...
吉川英治 「新書太閤記」
...黒縅(くろおどし)の鎧(よろい)に身をかためた一将が...
吉川英治 「新書太閤記」
...文字どおり鎧袖(がいしゅう)の一触(いっしょく)で...
吉川英治 「新書太閤記」
...兜巾(ときん)や白衣(びゃくえ)を鎧甲(よろいかぶと)に着かえれば...
吉川英治 「宮本武蔵」
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