...鎧(よろい)の腹筋(はらすじ)を捩(よ)る処へ...
泉鏡花 「薄紅梅」
...鎧戸(よろいど)のようになった二重の唇は...
海野十三 「俘囚」
...赤皮縅は忠綱さまの御鎧...
太宰治 「右大臣実朝」
...鎧(よろい)かぶとに身を固めた...
太宰治 「春の盗賊」
...河内介は鎧(よろい)に蒸された肌の上がぞうッと総毛立(そうけだ)つのを感じた...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...窓の鎧戸(よろいど)もあけはなすようになった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「可愛い女」
...竜のついた冑と赤い鎧をみつけ出したのは船が出帆しようとする前の日でした...
塚原健二郎 「海からきた卵」
......
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...種彦は床(とこ)の間(ま)に先祖の鎧(よろい)を飾った遠山が書院に対座して話をしている間(うち)から何時(いつ)となく苦しいような切ないような気恥しいような何ともいえない心持になったのである...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...お半」「鎧(よろひ)の渡しは人目に立つが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鎧通しの短刀の鞘を一つ見付けました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...部屋の窓には大きな鎧戸がある外に鉄の格子が張ってあった...
モーリス・ルブラン Maurice Leblanc 婦人文化研究会訳 「探偵小説アルセーヌ・ルパン」
...河っぷちでタラヒに乗ったのと驢馬に乗って鎧を着たのと撮る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...脱いだ紙製の鎧を米俵の向ふ側に丸め込むがいなや...
牧野信一 「鬼の門」
...いよいよ最後の持物となつてゐた祖先の鎧櫃を町の酒屋へ持ち込んでわづかばかりの抵当としたといふことだが...
牧野信一 「バラルダ物語」
...今日はもちろん大鎧(おおよろい)に身を装い...
吉川英治 「私本太平記」
...襟(えり)の下には鎧(よろい)の小実(こざね)が煌(きら)めいていた...
吉川英治 「親鸞」
...鎧(よろい)と鎧をぶつけ合って...
吉川英治 「源頼朝」
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