...馬はもとより鎧兜(よろいかぶと)さえ奪われて居ったそうでございます...
芥川龍之介 「おしの」
...とある店先のショーウィンドウの鎧戸(よろいど)が引き上げられる...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...いつまでも源平時代の鎧兜(よろいかぶと)を着た日本魂(やまとだましい)や...
寺田寅彦 「変った話」
...目を驚かす莊麗の鎧奪へり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...またある時は出陣式とか鎧の着初式とかいうのを古式に依って行い...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...二人が鎧櫃の前後に手をかけて動かしてみたけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...――そんなものを鎧(よろ)って...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...鎧扉を突きやって...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...そこの窓には明治時代風な鎧扉が深く閉ざされてゐた...
堀辰雄 「春淺き日に」
...母が嫁入りの時に持参した懐剣――といっても鎧通しだったが――があり...
柳田国男 「故郷七十年」
...鎧虱(よろいじらみ)や泥土を払う暇(いとま)もなく...
吉川英治 「私本太平記」
...勝家の鎧(よろい)の肩に...
吉川英治 「新書太閤記」
...左の手に鎧通(よろいどお)しの鞘(さや)を持った...
吉川英治 「新書太閤記」
...……何ぞ?」「やたて」「矢立(やたて)と仰せなされますか」茂朝はいそいで鎧(よろい)の袖から懐紙と矢立を取り出した...
吉川英治 「新書太閤記」
...鎧の袖を顔へ押当てて涙すると...
吉川英治 「日本名婦伝」
...一領(りょう)の鎧が...
吉川英治 「源頼朝」
...紐であけたてする鎧戸を用心ぶかくそっと引くと...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
...しかしそこで用いられた鎧の格好はもっと単純なものであったらしい...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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