...長鎗などありがたき寶物を拜み得しなるべし...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...銕炮(てつはう)手鎗(てやり)又棒(ぼう)など持(もち)て山に入り...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...私の親父は其の鎗術の世話心得(せわこゝろえ)といふ役に就いて居た...
塚原蓼洲 「兵馬倥偬の人」
...845ユウペーモスはキコネスの長鎗揮ふ民率ゆ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...おのおの鎗を振りかざし互に憤怒の情に燃ゆ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...古い絨緞(じゅうたん)を繕ったり廃(すた)れた古代の鎗(やり)をみがいたり」してるところを示していた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...封建時代のおかかえ力士的な領主専属の、プロフェショナル行為は、剣士もそうであるように、これを美しく表現して、六芸、すなわち、礼、楽、射、禦、書、数、といってはみるものの、それを修得して、そのもつ娯楽性が、米の額でもってあがなわれ、それがただ一つの食うたつきであったことは、いなむすべもなく、そのかかえている領主も、いつか、かつて、おかかえの一芸に秀でたもの、例えば、鎗一筋でもって、その家柄となったものであるようなおたがいであることはまちがいないのである...
中井正一 「脱出と回帰」
...鎗の石づきなどでもって...
蜷川新 「天皇」
...鎗のように聳え立ったのが此の山系第一の俊峰フィンステラールホルン(四二七五米)...
野上豊一郎 「吹雪のユンクフラウ」
...刀鎗弓矢の盛んに用いられた世に刀鎗を神威ありとしたごとく...
南方熊楠 「十二支考」
...鍵鎗(かぎやり)を揮(ふる)って...
吉川英治 「剣の四君子」
...絡まれた袂(たもと)の上から鎗をつかみ...
吉川英治 「剣の四君子」
...鎗刀の光は日にかがやいて白い...
吉川英治 「三国志」
...長鎗を交えて烈戦八十余合に及んだが...
吉川英治 「三国志」
...鉄鎗を揮っていた...
吉川英治 「三国志」
...金鎗を小脇に手馴れの馬を飛ばして帰った...
吉川英治 「新・水滸伝」
...「雨江月(うこうげつ)」という唄の集にも徐寧をうたった歌詞があって――六尺ゆたか身はやなぎ花のかざしをかぶとに挿(さ)していつも行幸(みゆき)の鳳輦(みくるま)に添うて行くのはありゃ誰か禁門一の鎗つかい徐寧三ツ児も知る徐寧聚議庁(ほんまる)の廻廊に立ちならんで...
吉川英治 「新・水滸伝」
...もとは定遠の浪士のせがれで鎗の妙手...
吉川英治 「新・水滸伝」
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