...持(も)てる鎗(やり)は熊(くま)のために喰折(くひを)られ已(や)む事(こと)を得(え)ず鉄拳(てつけん)を上(あ)げて熊(くま)をば一拳(けん)の下(もと)に打殺(うちころ)しこの勇力(ゆうりよく)はかくの如(ごと)くであると其(そ)の熊(くま)の皮(かは)を馬標(うまじるし)とした...
泉鏡太郎 「怪力」
...支那人には徳操が無いと云ふ事實をお前迄が裏書きするではないか」と云ふ横鎗が入るであらう...
橘樸 「支那を識るの途」
...私は手鎗の柄を切って短くしたのを持っていた...
田中貢太郎 「死体の匂い」
...長鎗を揮ふ堅腕倦み果てん...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...鋼鉄の処女よ……汝(なんじ)の鎗(やり)もて耕せ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...自分はありがたいことには父のお蔭で弓馬鎗剣(そうけん)はもちろん...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...弩(いしゆみ)千張と黄鉞(こうえつ)銀鎗(ぎんそう)を舷側にたてならべ...
吉川英治 「三国志」
...この命のあらん限りは」鎗は折れたので...
吉川英治 「三国志」
...鎗戟(そうげき)を耀(かがや)かせ...
吉川英治 「三国志」
...陳達は長鎗を叩き落され...
吉川英治 「新・水滸伝」
...十文字鎗、五ツ叉(また)の戈(ほこ)、袖搦(そでがら)みなどの捕物道具、見るからにものものしい...
吉川英治 「新・水滸伝」
...――のみならずみな非常時らしい足拵(あしごしら)えをかため、町通りの肉屋、酒屋、寺子屋、何かの細工屋、髪結い床(どこ)の軒先にまで、鎗立て、刀掛けが、植え並べてある...
吉川英治 「新・水滸伝」
...徐寧の家で見せて貰った薄ら覚えが残っていますが……なんでもそれは“鎗(ヤリ)貫(トオ)サズノ鎖小札(クサリコザネ)ノ鎧(ヨロイ)”……とかいう物で...
吉川英治 「新・水滸伝」
...かくて七隊七百人の鎗隊が磨き上げられたので...
吉川英治 「新・水滸伝」
...そこに鎗竿嶺(そうかんれい)ノ牧(まき)がある...
吉川英治 「新・水滸伝」
...二本の短鎗(たんそう)を使い...
吉川英治 「新・水滸伝」
...鎗(やり)一筋(ひとすじ)...
吉川英治 「日本名婦伝」
...お父さんが狩に使っていた大きな鎗(やり)を...
吉田甲子太郎 「負けない少年」
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