...鎗の穂よりも鋭い星が無数に燦(きらめ)いて...
石川啄木 「病院の窓」
...私は賤ヶ嶽の七本鎗を加藤清正と福島正則との二本より知らなかつた故...
丘浅次郎 「落第と退校」
...銕炮(てつはう)手鎗(てやり)又棒(ぼう)など持(もち)て山に入り...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...私はその手鎗を持って藤坂の口に立ったり...
田中貢太郎 「死体の匂い」
...率ゐて之に將たるは鎗の名將イドメネー...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...長押(なげし)には鎗(やり)がある...
中里介山 「大菩薩峠」
...ブーメラングや毒鎗が...
新美南吉 「どらが鳴る」
......
野口雨情 「枯草」
...四天王の三人、長老哲別(ジェベ)、参謀長忽必来(クビライ)、箭筒士長速不台(スブタイ)、及び主馬頭者勒瑪(ジェルメ)ほか参謀侍衛ら多勢、それぞれ焚火のまわりに陣取り、弓、矢、鎗、長刀、太刀など、思い思いに武器の手入れをしている...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...絡まれた袂(たもと)の上から鎗をつかみ...
吉川英治 「剣の四君子」
...討ち洩らすな」と、自身も真っ先に、鎗をひねって、馬超へ撃ってかかった...
吉川英治 「三国志」
...張も鎗(やり)をひねって...
吉川英治 「三国志」
...管鎗(くだやり)を持った阮(げん)小七だの...
吉川英治 「新・水滸伝」
...「金鎗班(きんそうはん)のご師範徐寧先生...
吉川英治 「新・水滸伝」
...その鎗法の調練も...
吉川英治 「新・水滸伝」
...いずれも投げ鎗や投げ刀の達人だった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...鎗一筋、鎧一領を携(たずさ)えて、いかにも清々(すがすが)と立ってゆく良人の影を、門辺(かどべ)に佇(たたず)んで見送りながら、丹女の頬には春の世間をよそに、一すじの涙がわれ知らず流れていた...
吉川英治 「日本名婦伝」
...高い岩壁に沿うて十丈又は十五丈もある黒鉄色の岩礁が二三本鎗の穂尖(ほさき)の様に鋭く並んで聳え立って居る...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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