...銀の鎖に似た雲が一列...
芥川龍之介 「三つのなぜ」
...「昴宿の鏈索(くさり)を結ぶや」というは昴宿の各星を繋ぐ無形の連鎖ありと考え...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...鎖を抜け出た風のことにしろ...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「グーセフ」
...その中間にはその連鎖らしいものが見つからない場合があっても...
寺田寅彦 「比較言語学における統計的研究法の可能性について」
...一時は鎖國論者の非常な的となられ...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...最も洗練された情欲の連鎖がある...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...鎖の図書館チェーン・ライブラリーなるものがあったのである...
中井正一 「巨像を彫るもの」
...黄金(きん)の鎖(くさり)を...
グリム 中島孤島訳 「杜松の樹」
...誰か夏休みの鎖夏法の一つとして...
中谷宇吉郎 「吉右衛門と神鳴」
...切れ掛った鎖をそっと掴(つか)もうとしたけれども...
林芙美子 「新版 放浪記」
...鎖を切ってひとりで三崎まで流れていったためしもあるんだから...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...空がいつのまにか赫きを失った暗い雲にすっかり鎖(とざ)されているのを認めた...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...時間の無駄だ」ユダヤ人が首に掛けた鎖から鍵を取り出して金庫を開けた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...細い金鎖でつないだ瓢箪(ひょうたん)形の真珠がぶらぶら揺れていた...
山本周五郎 「季節のない街」
...足の鎖(くさり)を...
吉川英治 「神州天馬侠」
...槍を向けて自分を凝視(ぎょうし)している鎖襦袢(くさりじゅばん)や...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...それも一手」とまた、構えを違えて、「こうなる場合――こう敵と自分と間(ま)をおいて立つ時は――相手の得物(えもの)を巻き取るのがこっちの目的、太刀、槍、棒、何へ向ってもそれは出来る」そんな話をしたりまた分銅の投げ方について、十幾通りの口伝(くでん)のあることや、それによって、鎖が蛇のからだのように自由な線を描き、鎌と鎖と、こもごもに使って、敵を完全なる錯覚(さっかく)の光線に縛りつけ、敵の防ぎをもって、かえって敵の致命とさせてしまうところに、この武器の玄妙(げんみょう)なところがあるなどともいった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...そのとき急に悪魔が鎖から抜けだしでもしたかのように...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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