...響きある青銅を輝く温かい火で鎔(とか)すことが出来るのです...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...大噴火(だいふんか)をなしたときも噴火口(ふんかこう)から流(なが)れ出(で)る鎔岩(ようがん)が...
今村明恒 「火山の話」
...山側(さんそく)に生(しよう)ずる裂(さ)け目(め)の彼方此方(かなたこなた)を中心(ちゆうしん)として鎔岩(ようがん)を流(なが)し...
今村明恒 「火山の話」
...火孔(かこう)は三箇(さんこ)竝立(へいりつ)して鎔岩(ようがん)を湛(たゝ)へ...
今村明恒 「火山の話」
...通常(つうじよう)火口内(かこうない)には暗黒(あんこく)に見(み)える鎔岩(ようがん)の平地(へいち)を見出(みいだ)すであらう...
今村明恒 「火山の話」
...こーくす状(じよう)の鎔岩(ようがん)は中央火口丘(ちゆうおうかこうきゆう)から噴出(ふんしゆつ)せられて...
今村明恒 「火山の話」
...そこから鎔岩(ようがん)を流(なが)す慣例(かんれい)を持(も)つてゐるものならば...
今村明恒 「火山の話」
...火と燃ゆる人生の鎔炉(ようろ)に...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...あの ふるい手なれた鎔炉のそばにお前はいつも生生(いきいき)した眼で待つてゐる...
大手拓次 「藍色の蟇」
...鎔(と)かされた鉛のように...
太宰治 「狂言の神」
...目の下には湖水と鎔岩...
戸川秋骨 「道學先生の旅」
...少しよわつた足を船から鎔岩の上に運ばした...
戸川秋骨 「道學先生の旅」
...彼の全体は燃質にして組織せられたり、火気に接すれば乍(たちま)ちとなる、そのとなるや鉄も鎔(とか)すなり、金も鎔すなり、石も鎔すなり、瓦(かわら)も鎔すなり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...そしてその捏ね上げがすむと彼は青銅鎔炉にかゝつてゐた...
長與善郎 「青銅の基督」
...あの鎔鉱炉のなかには何が存在するのだらうか...
原民喜 「心願の国」
...蝋鎔(と)けたぞや...
山田美妙 「武蔵野」
...黒い尖(とが)った鎔岩(ようがん)の砂粒が草鞋(わらじ)と足袋の間にはいってあるきにくい...
山本周五郎 「新潮記」
...衆口(しゅうこう)金(きん)を鎔(と)かすの惧(おそ)れがある」「なんぞ...
吉川英治 「新書太閤記」
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