...この時(とき)噴火口内(ふんかこうない)に出現(しゆつげん)した高(たか)さ二百米(にひやくめーとる)の鎔岩塔(ようがんとう)も珍(めづら)しいものであつたが...
今村明恒 「火山の話」
...火孔(かこう)は三箇(さんこ)竝立(へいりつ)して鎔岩(ようがん)を湛(たゝ)へ...
今村明恒 「火山の話」
...通常(つうじよう)火口内(かこうない)には暗黒(あんこく)に見(み)える鎔岩(ようがん)の平地(へいち)を見出(みいだ)すであらう...
今村明恒 「火山の話」
...隨(したが)つて鎔岩(ようがん)の流出量(りゆうしゆつりよう)も多(おほ)く...
今村明恒 「火山の話」
...今回(こんかい)は東側(ひがしがは)に出(で)た鎔岩(ようがん)が遂(つひ)に瀬戸海峽(せとかいきよう)を埋(うづ)め...
今村明恒 「火山の話」
...かうして鎔岩(ようがん)に荒(あら)された損害(そんがい)も大(おほ)きいが...
今村明恒 「火山の話」
...屈折率、くらかけの雪、丘の幻惑、カーバイト倉庫、コバルト山地、霧とマッチ、電線工夫、マサニエロ、栗鼠と色鉛筆、オホーツク挽歌、風景とオルゴール、第四梯形、鎔岩流、冬と銀河鉄道――エトセトラ...
辻潤 「惰眠洞妄語」
...彼の全体は燃質にして組織せられたり、火気に接すれば乍(たちま)ちとなる、そのとなるや鉄も鎔(とか)すなり、金も鎔すなり、石も鎔すなり、瓦(かわら)も鎔すなり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...種々の意見議論を鎔解して...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...鎔鉱炉からは赤く火影が差し...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...イギリスの鎔坩(るつぼ)は鋼鉄を鎔かすことができるとか...
中里介山 「大菩薩峠」
...鑛は鎔くる夏にし...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...しばらくして火薬の部分が赤熱された鎔融状態の小さい火球となる...
中谷宇吉郎 「線香花火」
...そしてその捏ね上げがすむと彼は青銅鎔炉にかゝつてゐた...
長與善郎 「青銅の基督」
...あの鎔鉱炉のなかには何が存在するのだらうか...
原民喜 「心願の国」
...(金)枝光(えだみつ)の製鉄所では鎔鉱炉の作業を中止したさうだ...
正岡子規 「病牀六尺」
...鉛鎔(と)けて鵺を焼き殺したと...
南方熊楠 「十二支考」
...電気鎔接(ようせつ)機...
夢野久作 「難船小僧」
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