...蛇のように鎌首(かまくび)をあげてヒトミの肩へはいあがった...
海野十三 「ふしぎ国探検」
...ウヨウヨと鎌首をもたげた蛇のかたまりの中から...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...その中の一匹は岩棚から鎌首をあげて...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...蛇が鎌首をもたげた恰好(かっこう)で顔だけ振りかえらせて...
高見順 「いやな感じ」
...「私?」私は自身に鎌首(かまくび)をもたげた蛇(へび)を意識した...
太宰治 「斜陽」
...ともすると鎌首もたげようとする私の不眠の悲鳴を叩き伏せ...
太宰治 「春の盗賊」
...武士の眼の前に鎌首をもったてて赤い舌を見せていた...
田中貢太郎 「山寺の怪」
...蛇は蛙の傍へ往くと鎌首をあげて...
田中貢太郎 「山の怪」
...鎌首をもたげたままじっと睨むようにしている...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...草の中からむくりと鎌首(かまくび)を一尺ばかり持上げた...
夏目漱石 「永日小品」
...彼らは蛇のごとく鎌首(かまくび)を持ち上げて待構えている...
夏目漱石 「野分」
...すると一分立つか立たないうちに蓋の穴から鎌首(かまくび)がひょいと一つ出ましたのには驚ろきましたよ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...するとすわこそと云う身構(みがまえ)をして鎌首をふり上げる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...飛込んで來やがつて」錢形平次は鎌首(かまくび)をもたげました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...百の鎌首をもたげました...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...鎌首をもたげ、不気味な冷たい目でムーアを狙っている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...拇指(おやゆび)が蛇の鎌首(かまくび)のように突っ立つ...
本庄陸男 「石狩川」
...九七五調の句独鈷(どくこ)鎌首水かけ論の蛙かな売卜先生木の下闇の訪はれ顔花散り月落ちて文こゝにあら有難や立ち去る事一里眉毛(びまう)に秋の峰寒し門前の老婆子薪(たきぎ)貪(むさぼ)る野分かな夜桃林を出でゝ暁嵯峨(さが)の桜人五八五調...
正岡子規 「俳人蕪村」
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