...鍼薬も施すべからずである...
石川欣一 「山を思う」
...鳩尾(きゅうび)に鍼(はり)をお打たせになりましても...
泉鏡花 「歌行燈」
...按摩鍼(はり)の芸ではない...
泉鏡花 「歌行燈」
...鍼に筋肉が搦(から)みついてしまったものらしい...
海野十三 「赤外線男」
...已ムヲ得ズ安静ニシテ鈴木氏ノ鍼ダケシテ貰ウ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...鞄カラ鍼ノ匣(はこ)ヲ取リ出シタリ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...再ビ鍼ガ始マル...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...灸點(きうてん)横町の多の市といふのはお灸(きう)と鍼(はり)の名人で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...佐の市は懐中(ふところ)の鍼箱を取出しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その薬種屋は「正久の一」という名人の鍼灸医(はりい)の家で広い店二階に一ぱい患者が詰めかけていた...
長谷川時雨 「チンコッきり」
...鍼が乳房へぶッ刺さって...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...癪で苦しむ旅人の鳩尾(みぞおち)と水月(すいげつ)へ鍼を打ち...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...隅におけねえの……按摩鍼などをさせておくのは勿体(もったい)ねえようなもんだ」ひょろ松は...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...ラテンのアクス(鍼(はり))...
南方熊楠 「十二支考」
...明堂鍼灸宋雕経...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...持つてゐた小さい鍼を帽子に插した...
カミイユ・ルモンニエエ Camille Lemonnier 森林太郎訳 「聖ニコラウスの夜」
...或る一人の人が己の性命の時計の鍼(はり)を前へ進めることを自分の特別な任務にしてゐるのである...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...この間の隅にはおほいなる鍼(はり)がねの籠(かご)ありて...
森鴎外 「文づかひ」
便利!手書き漢字入力検索