...其の端が錻力(ブリキ)で作った樋(とい)に触れていたのである...
海野十三 「白蛇の死」
...錻力(ぶりき)の缶へ叮嚀にそれを納めて...
薄田泣菫 「茶話」
...錻力(ぶりき)の大きな薬鑵が疊の上にじかに置いてあった...
豊島与志雄 「反抗」
...火鉢にかかってた錻力の大きな薬鑵の湯で...
豊島与志雄 「反抗」
...ゆき子は青く光つた錻力(ブリキ)の煙突に...
林芙美子 「浮雲」
...新しい錻力(ブリキ)の巻いたのがしまひ込んであつた...
林芙美子 「浮雲」
...高田馬場の錻力屋(ブリキや)のバラックの二階を借りた...
林芙美子 「浮雲」
...錻力屋のをばさんの話によると...
林芙美子 「浮雲」
...錻力屋の三人の子供の寝場所であつた...
林芙美子 「浮雲」
...「此処へ来い」そのうちの一人が錻力(ブリキ)を叩くような声で命令した...
平林初之輔 「犠牲者」
...大きな錻力の桶が五つ並べて置いてありましたよ...
牧逸馬 「生きている戦死者」
...五つの錻力の桶に入れて...
牧逸馬 「生きている戦死者」
...揮発油がはいっていると称する大きな錻力の桶が五つ...
牧逸馬 「生きている戦死者」
...あの家の屋根裏に大きな錻力の桶が五つ並んでいた...
牧逸馬 「生きている戦死者」
...階上の一室に大きな錻力の桶が七つ置いてある...
牧逸馬 「生きている戦死者」
...サアベルや鉄砲の錻力(ぶりき)の光つた色が...
室生犀星 「笛と太鼓」
...こうした錻力(ぶりき)製の呼吸孔の事を医学用語ではカニウレと云うのだが...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...嚥下(のみくだ)した真鍮煙管(しんちゅうきせる)――――素手(すで)で引裂いた錻力板(ブリキいた)――――女患者が捻じ曲げた檻房の鉄柵――……といったようなモノスゴイ品物が...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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