...ぐるりにはよく磨いた銅や錫の器が掛けられ...
アーヴィング 高垣松雄訳 「驛傳馬車」
...岩坂といふ所に錫(しやく)をとゞめて草庵をむすびしに...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...善無畏が留錫中初めて建てたといふ...
薄田泣菫 「久米の仙人」
...錫の兵士とならんでる...
スチーブンスン 新美南吉訳 「誰か」
...朴鳳錫 そんなことは余計だ...
林不忘 「安重根」
...又屈伸の自在なる錫の脛甲造り終ゆ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...錫(すず)のびんは銀のように輝いて酒がいっぱいはいっており...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...錫類などが山と積んでありました...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...相好(そうごう)のいい地蔵様だ」「これから錫杖(しゃくじょう)の頭と...
中里介山 「大菩薩峠」
...其外一遍の弟子の宿阿尊道といふ僧も陸中邊まで巡錫した...
原勝郎 「鎌倉時代の布教と當時の交通」
...その原因を知るために『怯え落し』をやる――それには先づ錫か蝋を溶かして水の中へ流しこむのだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...この錫蘭(セイロン)島の奥地からマドラスの北部へかけて...
牧逸馬 「ヤトラカン・サミ博士の椅子」
...錫杖だけでもやつたやうです...
三田村鳶魚 「物貰ひの話」
...テンネントの『錫蘭博物志(ゼ・ナチュラル・ヒストリー・オブ・セイロン)』にいわく...
南方熊楠 「十二支考」
...持っていた錫(すず)の茶壺を...
吉川英治 「三国志」
...百斤なんて錫杖は人間の持ち物にゃありませんぜ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...真ッ赤な山神の錫杖(しゃくじょう)や白龍胆(しろりんどう)や桔梗(ききょう)の花がそれに代っていた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...銅に僅かの錫を混えることによって鋼鉄に近い硬さを与えることに成功している...
和辻哲郎 「鎖国」
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