...しからば水素、酸素、塩素、ヨウ素、鉛、錫はイオンで、前の三つはアニオン...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...薄い錫の板には Uebes Minuten と栗色に記されて...
石川啄木 「病室より」
...かなりひろい空間にわたって錫箔のかべができてしまい...
海野十三 「怪星ガン」
...梨子地には、焼金(やききん)、小判(こばん)、銀、錫(すず)、鉛(この類は梨子地の材料で金と銀とはちょっと見て分り兼ねる)...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...錫杖を振りあげて...
田中貢太郎 「老狐の怪」
...ほかに禹徳淳、朴鳳錫、白基竜、安重根、柳麗玉、第三場の同志一、二および青年独立党員四五十人...
林不忘 「安重根」
...内官姜錫鎬及び参領李敏和の二人相謀り...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...錫が多すぎれば弱くなって...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...会下(えげ)に掛錫(かしゃく)する幾万の雲衲(うんのう)を猫の子扱い...
中里介山 「大菩薩峠」
...太い錫杖(しゃくじょう)を担いでいた...
夏目漱石 「道草」
...当時は錫箔(すずはく)を置いた金属板でしたが――それを逆に廻して...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...之(これ)に亜鉛を溶かして鉄に錫を試みて...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...テンネントの『錫蘭博物誌略(ゼ・ナチュラル・ヒストリー・オヴ・セイロン)』三六頁以下に著者この角を獲て図を掲げいわく...
南方熊楠 「十二支考」
...明の陳仁錫の『潜確居類書』一〇七をそこここ見ておると...
南方熊楠 「十二支考」
...」「かがみっていうのは錫(すず)の紙の事だろう...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...茎(くき)に錫紙(すずがみ)巻きたる...
森鴎外 「うたかたの記」
...錫のフオオクが本銀のやうに赫く...
カミイユ・ルモンニエエ Camille Lemonnier 森林太郎訳 「聖ニコラウスの夜」
...加賀見忍剣(かがみにんけん)どのへ知らせん この状(じょう)を手にされし日 ただちに錫杖(しゃくじょう)を富士の西裾野(にしすその)へむけよ たずねたもう御方(おんかた)あらん同志(どうし)の人々にも会い給(たま)わんかしん居士(こじ)四竹童(ちくどう)は弱った...
吉川英治 「神州天馬侠」
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