...そしてどの仏の前にも――それはみんな錫(すず)でつくってあります――小さい祭壇(さいだん)があって...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...錫の錆は毒ではないから...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...すると、錫箔の下に、栗色(くりいろ)のチョコレートは無くて、白い紙でもう一重(ひとえ)、包んであった...
海野十三 「空襲葬送曲」
...錫(すず)の小函(こばこ)お話は一転して東京に移る...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...思はず錫(すず)の涙がこぼれさうになりました...
鈴木三重吉 「一本足の兵隊」
...錫鉱山の経営者であり...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...門口で錫杖を鳴らす音がした...
田中貢太郎 「妖怪記」
...朴鳳錫 なあに、こっちにはすっかりわかっているんだ...
林不忘 「安重根」
...秋の季節の無錫料理を味わっていたのである...
豊島与志雄 「秦の憂愁」
...無錫の近くに彼の生家があって...
豊島与志雄 「秦の憂愁」
...伝説に似た二三の高僧連の遊錫(ゆうしゃく)のあとを記録にとどめているに過ぎないし...
中里介山 「大菩薩峠」
...「お前は?」平次は錫杖などに構はず...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...触角(アンテニー)は――」「錫(ティン)なんて(7)あいつにゃあちっとも入(へえ)っていねえんでがす...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...以下はこの錫蘭島の提供する吸引物(アトラクション)のほんのすこしの例――豪華な見物自動車...
牧逸馬 「ヤトラカン・サミ博士の椅子」
...天錫の事は姑(しばら)く弟の説に従つて置く...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...遣(つか)ひさしたる油(あぶら)ゑの具(ぐ)の錫筒(すずづつ)...
森鴎外 「うたかたの記」
...めずらしく手強(てごわ)いらしいぞ」破陣の勢いで錫杖を一振(しん)すれば...
吉川英治 「新・水滸伝」
...真ッ赤な山神の錫杖(しゃくじょう)や白龍胆(しろりんどう)や桔梗(ききょう)の花がそれに代っていた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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