...それと同時に築地の立教學校の分校である英語專修學校(神田錦町)といふのに入學して自分のおくれてゐた英語の力を急増することに努めました...
石川三四郎 「浪」
...わたしすこし用がありますから錦町(にしきちょう)までいってきます」そういって芳輔(よしすけ)は立ちかける...
伊藤左千夫 「老獣医」
...その事務所を一時神田の錦町に置き...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...神田(かんだ)の錦町(にしきちょう)で...
田山花袋 「少女病」
...二雨上がりに錦町河岸(にしきちょうがし)を通った...
寺田寅彦 「鑢屑」
...新声社は即(すなわち)いまの新潮社が前名にて当時は神田錦町(かんだにしきちょう)区役所の横手にささやかなる店をかまへゐたり...
永井荷風 「書かでもの記」
...わたくしたちは神田錦町(かんだにしきちょう)の英語学校へ通った時...
永井荷風 「十六、七のころ」
...初は神田錦町の神田警察署の側に店がありました...
永井壮吉 「出版屋惣まくり」
...私は神田錦町(かんだにしきちょう)の私立英語学校へ通(かよ)っていたので...
永井荷風 「日和下駄」
...私は錦町からの帰途桜田御門(さくらだごもん)の方へ廻ったり九段(くだん)の方へ出たりいろいろ遠廻りをして目新しい町を通って見るのが面白くてならなかった...
永井荷風 「日和下駄」
...神田錦町(にしきちょう)に在った貸席錦輝館で...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...一八九九(明治三十二)年 東京神田錦町の橋田病院に転院...
長塚節 「長塚節句集」
...神田錦町の法律事務所であったが...
野村胡堂 「胡堂百話」
...ここは錦町になってるんだよ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...こゝは錦町になってるんだよ...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...神田(かんだ)錦町(にしきちょう)の寓居(ぐうきょ)に入りけるに...
福田英子 「妾の半生涯」
...錦町(にしきちょう)へ曲り込んで二ツ目の横町の角まで参った時...
二葉亭四迷 「浮雲」
...そこで神田錦町に在った一の石版印刷屋で一年程その印刷術の稽古をした...
牧野富太郎 「植物記」
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