...もじやもじやの鬣(たてがみ)に長い赤錆色の尾をたらし...
アーヴィング 高垣松雄訳 「驛傳馬車」
...お前の真理はあたかも夜の刺客の手に握られている錆びた剣(つるぎ)のようなもので...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...今はもうどれも赤錆色になっていた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...▲白縮は堀(ほり)の内町在(ざい)の村々(これを堀の内組といふ)又浦佐(うらさ)組小出嶋(こでじま)組の村々 ▲模様(もやう)るゐ或(あるひ)は飛白(かすり)いはゆる藍錆(あゐさび)といふは塩沢(しほざは)組の村々 ▲藍※(あゐじま)は六日町組の村々 ▲紅桔梗縞(べにききやうしま)のるゐは小千谷(をぢや)組の村々 ▲浅黄繊(あさぎじま)のるゐは十日町組の村々也...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...身から出た錆(さび)で衣が赤くなりというのは外科的な病気です...
高神覚昇 「般若心経講義」
...錆槍(さびやり)だの...
直木三十五 「近藤勇と科学」
...赤錆(あかさび)に錆びて物の役に立ちそうもありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...掛金も錠も錆(さび)付いて居るのが普通ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...十何年の歳月は、斑々と錆(さび)を浮かせてをりますが、もと/\品が確からしく、切つ尖も燒刄もたいして痛まず、薄く浮いた錆が、反つて嫉刄(ねたば)を合せたやうに、刄の滑りを留めるのに役立つかも知れません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...煤(すゝ)で錆(さ)び付いただね」これでは矢張り曲者が引窓から入つたといふ假定は根本から崩れてしまひさうでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...少し太く錆びて居りますが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...浅瀬に乗り上げて赤錆になっている...
久生十蘭 「地底獣国」
...庭戸のためにすっかり濡(ぬ)れて錆(さび)がついていた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...鉄錆(てつさび)いろの短羽織(みじかばおり)という...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...心の刃に錆(さび)はついていねえだろうが...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...それも身から出た錆――せん方もあるまい」雪之丞は...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...かぶっている帽子には錆(さ)びて黒ずんだモールと...
山本周五郎 「青べか物語」
...赤錆(あかさ)びたような白髪の...
山本周五郎 「長屋天一坊」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??