...わが地球(ちきゆう)は鋼鐵(こうてつ)よりも大(おほ)きな剛性(ごうせい)を有(ゆう)してゐることも分(わか)つて來(き)た...
今村明恒 「地震の話」
...じょうぶな鋼鉄のわくとをくみあわせて...
海野十三 「宇宙の迷子」
...見るとそれは鋼鉄(こうてつ)と硬質ゴムとでできた「火の玉」少尉の義手(ぎしゅ)だったのである...
海野十三 「空中漂流一週間」
...鋼鉄の足だった...
海野十三 「超人間X号」
...鋼鉄の兜でも被(かぶ)ったようなそのしかめっ面...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...玉鋼とか砂味鋼とかに分類するのだといふ...
田畑修一郎 「出雲鉄と安来節」
...引き出しの中から鋼の手錠を取り出す...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...これは鋼筆を以て鐫(ほ)られたる記念碑なり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...」と云はれたので大いに安心して直ちに製鋼所の設立にかゝりました...
豊田喜一郎 「準備は出來たトヨタは邁進します」
...全身を鱗のような鋼の小札(こざね)で被っていて...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...幽靈の手は鋼鐵製(はがね)である...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...ああ狼のきたるによりわれはいたく怖れかなしむわれはわれの肉身の裂かれ鋼鐵(はがね)となる薄暮をおそるきけ淺草寺(せんさうじ)の鐘いんいんと鳴りやまずそぞろにわれは畜生の肢體をおそる怖れつねにかくるるによりなんぴとも素足をみずされば都にわれの過ぎ來し方を知らずかくしもおとろへしけふの姿にも狼は飢ゑ牙をとぎて來れるなり...
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...鋼鉄製で、駆逐艦のような恰好をしている...
久生十蘭 「キャラコさん」
...突堤の鼻では老紳士に「沼で姫鱒(ひめます)を釣りますには鋼鉄製の英国ふうの釣竿より...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...行商人は鋼鉄の荷をしょっていた...
本庄陸男 「石狩川」
...また件(くだん)の黒兎に鬼寄住し鳥銃も利(き)かず銀もしくは鋼の弾丸を打ち懸けて始めてこれを打ち留め得と信ぜらると(ロイド...
南方熊楠 「十二支考」
...また稜から霧のやうな青白い光を出す鋼玉やらでした...
宮沢賢治 「銀河鐵道の夜」
...鋼鉄の噛締機(バイト)そっくりの頑固な根性を露出(むきだ)している...
夢野久作 「難船小僧」
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