...色の黄いろいなんだか西洋鋸のやうな魚である...
海野十三(佐野昌一) 「南太平洋科學風土記」
...なぜ富士の輪郭があのように鋸歯状(きょしじょう)になっていなければならないかは...
寺田寅彦 「浮世絵の曲線」
...製材所の丸鋸(まるのこ)で材木を引き割るあの音ぐらいなものであろう...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...蓆の片隅には種々な道具が置いてあった、鋸、斧、縄、梯子など...
豊島与志雄 「楠の話」
...」彼はテーブルの上にあった吸墨用の箱から鋸屑(おがくず)を機械的につまみ出しながら...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...野生(やせい)にして葉は五つに分れ鋸歯(のこぎりば)の如き刻(きざ)みありて長さ一寸(すん)ばかり...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...名にこそ高い鋸山も...
中里介山 「大菩薩峠」
...併しその鋸びきを見た訳ではなかつた...
長與善郎 「青銅の基督」
...鋸(のこぎり)も鉋(かんな)も鑿(のみ)もありますが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...*植木屋の鋸(のこ)に従って切倒される竹からは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鋸屑(おがくず)を詰めた手足を棒のように投げ出しているのです...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...あんたの首を鋸で挽くことだって出来る...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...ひとつ箱を壊しにかかるか」懐中から五寸ばかりの細目鋸(ほそめのこ)を取りだして...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...鋸壁、窓、長い正面――すべてが、この隱れた場所からは、私の思ふまゝに見えるのであつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...鋸屋の鋸を取りだした...
本庄陸男 「石狩川」
...道了と猿山の森を分つ鋸型(のこぎりがた)の谿谷(けいこく)に従って径(みち)を見出し...
牧野信一 「ゼーロン」
...広披針形で尖り鋸歯がある...
牧野富太郎 「植物記」
...大抵は鋸(のこぎり)を用ゐるので鉈を用ゐることは殆どない...
正岡子規 「病牀六尺」
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