...直ちに鋸の刃を返して...
泉鏡花 「紫陽花」
...鋸壁のある塔といい...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...鋸と鎌とを借りて...
種田山頭火 「其中日記」
...三荘太夫(さんしょうだゆう)の鋸引(のこぎりび)き...
寺田寅彦 「青衣童女像」
...巨鋸屑(おがくづ)と...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...フォラールがその戦略上の言葉で鋸歯壕(きょしごう)とも呼びそうなものを形造ってるその自由な出口を外にし...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...鋸を持って走り出した...
直木三十五 「南国太平記」
...そして、考えると、すぐ、いつか、掏摸の手首を折った時、正面に、鋸を持って、喚いていた男だと思った...
直木三十五 「南国太平記」
...細い散目鋸(ちらしめのこ)...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鋸(のこぎり)のやうな形をした山にいだかれた...
堀辰雄 「燃ゆる頬」
...前歯があちこち欠けて鋸(のこ)みたいだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...胴びろの鋸が木口から噛(か)みついて行って...
本庄陸男 「石狩川」
...鋸屋が鋸を取りおとした...
本庄陸男 「石狩川」
...花が了ると帯褐色の新葉が出で重鋸歯ある倒卵形の闊い緑葉と成る...
牧野富太郎 「植物記」
...彼は木材を鋸でひき...
三木清 「マルクス主義と唯物論」
...鋸屑(おがくず)のフワフワ積った小径の上に...
夢野久作 「近眼芸妓と迷宮事件」
...鋸屑(のこくず)に埋めた小さな二つの硝子(ガラス)瓶が出て来た...
夢野久作 「眼を開く」
...鋸(のこぎり)で二ヵ所も切った...
吉川英治 「大岡越前」
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