...梵鐘(ぼんしょう)をもって大砲を鋳(い)たのも...
芥川龍之介 「松江印象記」
...シノプシス政府が鋳造(ちゅうぞう)せる白銅貨(はくどうか)の効用について徹底的に論じた一文である...
海野十三 「白銅貨の効用」
...駝鳥の卵をもみんな土蔵の恰好に鋳直(いなほ)したいと思つたらしかつた...
薄田泣菫 「茶話」
...とうとう十四年出品の作物を鋳物に作り上げてしまいました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...この原型を同じ美術学校の鋳金科教授岡崎雪声氏が鋳造致して住友家へ引き渡したことでありました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...あの瓦の形を近頃秀真(ほずま)と云う美術学校の人が鋳物(いもの)にして茶托(ちゃたく)にこしらえた...
寺田寅彦 「根岸庵を訪う記」
...昔の鋳型が一つも適応しないことを彼は見出した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...判然たる鋳物であらうと...
長與善郎 「青銅の基督」
...大和魂(やまとだましい)を鋳(い)固(かた)めた製作品である...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...となり村の鋳物師(いものし)のところまで...
新美南吉 「丘の銅像」
...それでも彼には鋼鉄で鋳上げた一大鉄爐の四壁にも均しいものである...
平出修 「逆徒」
...(7)Napoleon ――ナポレオン一世の鋳造した二十フラン金貨...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...一七八九年にベンサムが International law なる新語を鋳造し...
穂積陳重 「法窓夜話」
...あの部屋で伯爵夫人が封印の鋳型を取っていたとき...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...穹窿(きうりう)には銅で鋳た種々(いろ/\)の鳥獣(とりけもの)が据ゑ附けてある...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...同じ鋳型で鋳られた*ものである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この辺にもとあった大楽寺の本尊不動の鉄像を鋳た所だというとある...
柳田國男 「地名の研究」
...ポムプの鋳型を踏み砕いて飛び退(の)いた...
夢野久作 「怪夢」
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