...それは鋲ではない...
海野十三 「大宇宙遠征隊」
...鋲(びょう)で卓子へとめるやら...
海野十三 「麻雀殺人事件」
...この鋲を拇指(ぼし)の腹でグッと麻雀台に刺しこむと鋲の頭の肉が薄いために針が逆につきぬけて拇指(ぼし)をプスッと刺し貫く筈です...
海野十三 「麻雀殺人事件」
...その家へ入ってみると金色の鴎の形をした浮き鋲を打ったりっぱな旧家であった...
田中貢太郎 「嬌娜」
...鋲(びょう)が、掃除婦の忠実を説明して、光っていた...
谷譲次 「踊る地平線」
...鋲(びょう)でとめる)あなたのお生れは...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...自分はその水中に右の人差し指を浸してちょっとその鋲の頭にさわってみた...
寺田寅彦 「小浅間」
...鋲の輪の内側は四寸ばかりの円を画(かく)して匠人の巧を尽したる唐草(からくさ)が彫り付けてある...
夏目漱石 「幻影の盾」
...この先(さ)きを螺旋鋲(らせんびょう)の頭へ刺し込んでぎりぎり廻すと金槌(かなづち)にも使える...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...屹と女乗物の金鋲厳めしい扉を見据えて詰め寄りました...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...所々に打った厳(いかめ)しい鋲(びょう)の一つが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...念のために札を押し入れて、鋲を戻すと、札はスルリと飛出して、ちょうど穴一杯に塞(ふさ)ぐ形になるのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鋲(びやう)のやうにしつかりとめた筈の純粋さなぞは...
林芙美子 「浮雲」
...近くで鋲打ち(リベッチング)でもはじまったようなすごい音がする...
久生十蘭 「だいこん」
...鋲(びょう)を打ってあって...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...鋲靴の下で可憐な水のほとばしりに触れた...
細井吉造 「二つの松川」
...照り返っている真鍮の鋲の光りに眼を細め...
横光利一 「旅愁」
...空しく鋲打(びょううち)の門の中に閉じ籠めさせて来たのであった...
吉川英治 「篝火の女」
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