...鋲釘(びょうくぎ)を打ちつけた靴(くつ)で甲板(かんぱん)を歩き回る音とが入り乱れて...
有島武郎 「或る女」
...大きな鋲をベタ一面に打った登山靴をはく...
石川欣一 「山を思う」
...紳士は鋲(びやう)をつけた旅行靴を鳴らして...
犬養健 「亜剌比亜人エルアフイ」
...鉄鋲(てつびょう)を外したりする...
梅崎春生 「狂い凧」
...それは練習機からはずれて飛んだ小さな鋼鉄の鋲でした」電話機を投げ出すように置くと池内が叫んだ...
大庭武年 「旅客機事件」
...また鋲の頭にかすかについているペンキを虫めがねで吟味したり...
寺田寅彦 「災難雑考」
...されども後に和ぎて友誼結びて別れたり」』しかく陳じて銀鋲を打てる長劔...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...この前の庭番が壁に鋲(びょう)で留めたものだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...冷飯草履(ひやめしぞうり)と鋲(びょう)を打った兵隊靴が入り乱れ...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...鋲を打った靴を穿いているとで...
野村胡堂 「死の予告」
...踵(かかと)の跡に鋲を打っているワよ...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...畫鋲で貼つて來てあげます...
長谷川時雨 「四人の兵隊」
...古風な鉄錠が鋲打ちされていた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...船体の最も狭苦しい所へ入つて鋲打(びやううち)のあてばんをさゝれる苦しさ...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
...見事な紅葉(もみじ)の枝をゆッさりと上にのせて金鋲青漆(きんびょうせいしつ)の女駕(おんなかご)...
吉川英治 「江戸三国志」
...鋲門(びょうもん)の袖からばらばらと駈け出して...
吉川英治 「剣難女難」
...金鋲(きんぴょう)の駕(かご)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...タタタタタとリベット(鋲(びょう))を打ち込む響(ひびき)...
吉田甲子太郎 「秋空晴れて」
便利!手書き漢字入力検索