...我国の物のように鋲で止めはせず...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...鋲の目が出て髯を揉むと...
泉鏡花 「薄紅梅」
...そして歩廊を踏む靴鋲(びょう)の音が遠ざかって行った...
梅崎春生 「蜆」
...それはこれです」と彼はピンセットの尖端に針のとれた鋲(びょう)の頭をつまみあげて云った...
海野十三 「麻雀殺人事件」
...「この鋲の頭には二つの指紋がついていたのです...
海野十三 「麻雀殺人事件」
...この函にはただの一本も釘や鋲というものが使ってはありませぬ...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...次に銀鋲飾りたる――刄(は)は青銅――の長劍を 135肩に投げかけ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...その鎖に一度鋲締めされると...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...壁には木炭や鉛筆の風景スケッチが幾枚か鋲でとめられていた...
豊島与志雄 「絶縁体」
...ぼつり/\と鋲の頭のやうにへげる皮が莚と莚との間の甲板へほろ/\と落ちる...
長塚節 「佐渡が島」
...玉を並べた様な鋲(びょう)の一つを半ば潰(つぶ)して...
夏目漱石 「幻影の盾」
...鋲(びょう)のふくらみ...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...鋲でとめてあった...
山川方夫 「演技の果て」
...門には鐵の鋲を打つた大きな扉が夜でも重く默つて開いてゐた...
横光利一 「草の中」
...照り返っている真鍮の鋲の光りに眼を細め...
横光利一 「旅愁」
...鋪道のよく光った鋲の上を貫き流れていくのに和し...
横光利一 「旅愁」
...暁天から屋敷の鋲門(びょうもん)を八文字に押(お)っ開(ぴら)かせた...
吉川英治 「剣難女難」
...鉄の締金(しめがね)と鋲(びょう)とで厳重に釘付けにされていた...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
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