...ちゃんと鋲(びょう)で止めてあるのは...
芥川龍之介 「将軍」
...乳鋲(にゅうびょう)のついた扉のある大きな開き門をはいると...
岩本素白 「こがらし」
...この鋲(びょう)の頭は非常に薄く擦(す)りへらされています...
海野十三 「麻雀殺人事件」
...底ゴムを打った鋲穴の窪みの跡が...
大阪圭吉 「花束の虫」
......
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...細かに銀鋲うちし壯麗の青銅の劍...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...足には靴足袋(くつたび)もはかずに鉄鋲(てつびょう)を打った短靴を穿(うが)ち...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...鋲の輪の内側は四寸ばかりの円を画(かく)して匠人の巧を尽したる唐草(からくさ)が彫り付けてある...
夏目漱石 「幻影の盾」
...鋲(びょう)は飯茶碗を伏せたように大きく見える...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...この先(さ)きを螺旋鋲(らせんびょう)の頭へ刺し込んでぎりぎり廻すと金槌(かなづち)にも使える...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...ハガネのベルトをした太鋲(ふとびょう)のうってある...
長谷川時雨 「鬼眼鏡と鉄屑ぶとり」
...上総山武郡瑞穂(みずほ)村大字萱野字中瓢上総君津郡富岡村大字上宮田字境俵同 同 同大字下宮田字境鋲同 同 平岡村大字永吉字中同 市原郡海上村大字引田字中常陸真壁郡黒子村大字井上字中兵これらの文字はもちろんいずれも音のために仮用したものには相違ないが...
柳田國男 「地名の研究」
...見事な紅葉(もみじ)の枝をゆッさりと上にのせて金鋲青漆(きんびょうせいしつ)の女駕(おんなかご)...
吉川英治 「江戸三国志」
...くるくると廻すと鋲はすぐに足元へこぼれる...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...鋲門袖(びょうもんそで)つきの見るからに厳(いか)めしい京極家の表門へ差しかかった...
吉川英治 「剣難女難」
...銀鋲(ぎんびょう)のスペイン短銃(たんじゅう)と一両(りょう)ほどの金子(きんす)をもらって...
吉川英治 「神州天馬侠」
...帯(おび)のあいだに差(さ)しこんできた銀鋲(ぎんびょう)の短銃(たんじゅう)を右手(めて)につかんだ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...鉄の締金(しめがね)と鋲(びょう)とで厳重に釘付けにされていた...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
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