...ちゃんと鋲(びょう)で止めてあるのは...
芥川龍之介 「将軍」
...鉄鋲(てつびょう)を外したりする...
梅崎春生 「狂い凧」
...釦(ぼたん)か鋲(びょう)の頭かと思ったその小さな丸いものは...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...この鋲(びょう)の頭にのこる指紋を拭くことを忘れてしまったのです...
海野十三 「麻雀殺人事件」
...釘鋲(くぎびょう)等を用うればその部分より腐蝕浸水しやすきため...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...自分はその水中に右の人差し指を浸してちょっとその鋲の頭にさわってみた...
寺田寅彦 「小浅間」
...肩のあたりに銀鋲を飾りて美なる青銅の長劒懸けておほいなる堅盾更に其上に...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...長槍及び青銅を鎧ふ勇士の猛勇と*飾鋲(かざりびよう)ある大楯と...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...次に銀鋲飾りたる――刄(は)は青銅――の長劍を 135肩に投げかけ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...看守の重い足音や鉄鋲(てつびょう)の靴音や...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...徒刑囚の首に移送のあいだじゅう鋲締(びょうじ)めされる...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...冷酷にもその首輪をかなづちで彼らに鋲締めした...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...縁(ふち)を繞(めぐ)りて小指の先程の鋲(びょう)が奇麗に五分程の間を置いて植えられてある...
夏目漱石 「幻影の盾」
...鋲(びょう)を打ってあって...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...やがて彼等を愉快な移民とするだろう思え!八千キロを疾走する赤い列車が赤軍を満載して生産の動脈をゆする×動の響きを島々の突端にどよもす日孤島の政治囚の憂鬱な対岸の鉄扉にまで軋みを伝える日母なる間島をつらぬく満州=高麗の主線に対して東洋××(2)の最后の鋲をぶったつける北方の腕となる日を!栗鼠はむっくり首をあげ...
槇村浩 「ダッタン海峡」
...その内側に巨万の富を蔵(しま)い込んでいるらしい……黒い……重たい……マン丸く光る黄金色の鋲(びょう)を縦横に打ち並べた……ただその扉が普通と違うところは...
夢野久作 「白菊」
...くるくると廻すと鋲はすぐに足元へこぼれる...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...彼は鋲を外してみた...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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