...如何(いか)に鋭敏な直覚を備へてゐたにした所で...
芥川龍之介 「鑑定」
...併し自分は人生の中に「あれかこれか」を發見するに特に鋭敏なる感覺を持つてゐるか...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...理想と現實との距離に對する鋭敏なる感覺は...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...ある鋭敏な本能に導かれて...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...鋭敏な知覚をそなえていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...余りに微細な鋭敏な感情が...
豊島与志雄 「父母に対する私情」
...その良心の鋭敏なることは...
中里介山 「大菩薩峠」
...お銀様の鋭敏なる眼に認められてしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...狗と人とはこの点においてもっとも鋭敏な動物である...
夏目漱石 「虞美人草」
...こうした鋭敏な感覚を持っていたことは...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...特にそれが感覚の鋭敏な女の一人旅である場合...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...といったような最も鋭敏な嗜欲(しよく)にみちた気分...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「群集の人」
...その人柄が鋭敏な良心に貫かれている人であったこともうなずける...
宮本百合子 「ケーテ・コルヴィッツの画業」
...尾藤裔一は鋭敏な男ではない...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...『遠野物語』にもその話は筆録しておいたがかなり鋭敏な鼻と耳との感覚を持ち...
柳田国男 「山の人生」
...それは私の第六感というものよりもモット鋭敏な或る神経の判断作用らしく感ぜられた...
夢野久作 「けむりを吐かぬ煙突」
...社會動向に鋭敏なのは...
吉川英治 「折々の記」
...鋭敏な精神たちをごっそり未来に向かって投影することを強いるかの来るべき災厄と結びついているらしかった...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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