...生理学上からいうと人間の神経は実に鋭敏なものであって...
大隈重信 「始業式に臨みて」
...鋭敏な角々がすっかり鈍って...
谷崎潤一郎 「秘密」
...口元に憂鬱なる陰影を見るは鋭敏なる感覺より來れるものなるべし...
永井荷風 「佛蘭西人の觀たる鴎外先生」
...申すまでもなく太田三楽が頭脳の働きの鋭敏なること...
中里介山 「大菩薩峠」
...ほかに鋭敏なところが沢山あるんだから」「ハハハハそう自信があれば結構だ...
夏目漱石 「野分」
...無頓着(むとんじゃく)のようで同時に鋭敏な...
夏目漱石 「明暗」
...私の若々しい鋭敏な眼を逃れることは出来なかった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...鋭敏な弁護士は感づくのにさして時間がかからず...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...聡明で鋭敏な頭脳が成功に向かう時だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...さうして鋭敏なAの神經がそれを感じ...
水野仙子 「道」
...尾藤裔一は鋭敏な男ではない...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...鋭敏な感覚が一層鋭敏になっている...
森鴎外 「雁」
...よほど鋭敏な特別の判断がいるのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それは私の第六感というものよりもモット鋭敏な或る神経の判断作用らしく感ぜられた...
夢野久作 「けむりを吐かぬ煙突」
...八方の敵へ戦々と鋭敏な気くばりを怠らないのであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...小次郎の鋭敏な若さは頭の中ですぐ活動の目標へ変化を取る...
吉川英治 「宮本武蔵」
...彼らの住む原始世界において鋭敏な感受性と繊細に分化した機能を持つ生物だったに違いない...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...しかも感受性においては鋭敏な...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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