...少し足りないやうで而も神經の鋭敏なのを...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...あの子の鋭敏な心に...
江戸川乱歩 「悪霊」
...生理学上からいうと人間の神経は実に鋭敏なものであって...
大隈重信 「始業式に臨みて」
...極端に鋭敏なエア・マンの精神作用は...
大庭武年 「旅客機事件」
...針のような鋭敏な頭を擡げて顫え戦(おのゝ)き出した...
谷崎潤一郎 「恐怖」
...二十五歳のこの強健な鋭敏な男は...
豊島与志雄 「秦の出発」
...その鋭敏な耳に女の声が聞える...
中里介山 「大菩薩峠」
...色彩の豊富な事、官能の鋭敏な事、彼等の偉大なる所は現代ロシヤを導いた、或は導かなかった所にあるのではなく、その芸術のすばらしさにあるのである...
中野秀人 「第四階級の文学」
...無頓着(むとんじゃく)のようで同時に鋭敏な...
夏目漱石 「明暗」
...やがて依然として冷靜な鋭敏な調子でまたはじめた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...要するに感受性の鋭敏なるためであろう...
武者金吉 「地震なまず」
...尾藤裔一は鋭敏な男ではない...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...その舌もまた鋭敏ならざるべからず(キケロ)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...『遠野物語』にもその話は筆録しておいたがかなり鋭敏な鼻と耳との感覚を持ち...
柳田国男 「山の人生」
...そしてその人間の聴覚も嗅覚もバックと同じように鋭敏なので...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...全国的に鋭敏な爆薬取引網を作って行く...
夢野久作 「爆弾太平記」
...鋭敏な理智と、深刻な憎悪の光りに満ち満ちているようである...
夢野久作 「一足お先に」
...些細な見聞も実に鋭敏な暗示として働きます...
和辻哲郎 「すべての芽を培え」
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