...斧よりも鋭利なる一笑を用い...
芥川龍之介 「北京日記抄」
...これに鋭利な刃物を打ち込んで...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...鋭利な小刀で浅い傷をうっすらとつけるんだ」最初は根もとにと砂馬は言って...
高見順 「いやな感じ」
...よほどの力が要るものでしょうか? それとも非常に鋭利なナイフぐらいで?」「さア...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「秘密の庭」
...治療の事は知るに由無しと雖とも鋭利なる石器骨器の存在を以て推せば外科的施術(しゆじゆつ)は多少行はれしならんと考へらる...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...そのうちに、かかる渾沌(こんとん)の中から、剣戟(けんげき)、鋭利な言葉、勇ましい笑声など、数条の光線が迸(ほとばし)り出てきた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...扱(こ)き使う鋭利なる武器だろう」「そんな論理があるものか...
夏目漱石 「虞美人草」
...そうしてその鋭利な点はことごとく彼の迂濶な所から生み出されていた...
夏目漱石 「明暗」
...相当に鋭利な刃物であるという事も明かになりました...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...風の鋭利な刃がしつこい霧の幕をズタズタに引き裂いて...
細井吉造 「二つの松川」
...これも鋭利なる論弁家であった東京控訴院長長谷川喬(たかし)君が...
穂積陳重 「法窓夜話」
...板に鉋をかける機械や大きな欅の丸木を荒挽(あらびき)する機械や上下の車輪に張り渡されて非常な速さで廻転してゐる鋭利なリボン鋸や水車のやうに廻転してゐる車鋸や鋸の歯を一本々々金剛砂砥(こんがうしやと)で研(みが)いてゐる人間よりも巧妙なる機械やを私は一つとして感心せないで見ることは出来なかつた...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
...俺は用意した鋭利な大ナイフを取り出して後頭部を力を籠めてグサと突刺した...
村山槐多 「悪魔の舌」
...是は刺すのに使ふ西洋式の実に鋭利な短刀である...
村山槐多 「殺人行者」
...無政府主義を跡継ぎに持っているMax(マックス)Stirner(スチルネル)の鋭利な論法に...
森鴎外 「沈黙の塔」
...非常に鋭利なものであったが...
夢野久作 「一足お先に」
...鋭利な刃物のすげてある牛蒡(ごぼう)のような黒い棒を横に持って...
吉川英治 「江戸三国志」
...人間性の重大な暗黒面――利己主義――の鋭利な心理観察者として我々の前に現われた...
和辻哲郎 「夏目先生の追憶」
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