...紙はなにか鋭利な刃物でもって...
海野十三 「蠅男」
...鋭利な知能の剃刀を使うべきときではなかった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...鋭利な小刀で浅い傷をうっすらとつけるんだ」最初は根もとにと砂馬は言って...
高見順 「いやな感じ」
...その作者が最も鋭利な観察と分析と総合の能力をもっていない限り...
寺田寅彦 「科学と文学」
...すぐれた作者の鋭利な直観の力で未然に洞察(どうさつ)されていた例も少なくないであろう...
寺田寅彦 「科学と文学」
...非常に不器用な子供の描いたようなところがあると思うとまた非常に巧妙な鋭利なところがある...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...悲憤に耐へず鋭利なる刄に父を弑せんと念ぜる折に...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...鋭利なる槍を延ばして面を突く...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...イドメニュウスは殘忍の青銅をもて*エリュマスの口突き刺せば鋭利なる槍は頭腦(づのう)の下を過ぎ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...わが槍の穗先誠に鋭利なり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...二寸ばかりの鋭利なる穂先が菱(ひし)のように立てられてあるのでありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...相当に鋭利な刃物であるという事も明かになりました...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...背中には新しい鋭利な小刀がつきさしてあったというのです...
平林初之輔 「予審調書」
...自己の理論的意識をいよいよ鋭利ならしめ...
三木清 「危機における理論的意識」
...そこでその副手から鋭利なゾリンゲン製の鋏(はさみ)を一挺借りて...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...臂(ひじ)の骨を鋭利な刃ものでガリガリ削るのであった...
吉川英治 「三国志」
...それもただ鋭利な刃ものを棒のさきに植えた銛(もり)のようなものだった...
吉川英治 「私本太平記」
...女はまた怖ろしく鋭利な感覚と...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
便利!手書き漢字入力検索