...思いきり鋭利なメスで手ぎわよく切り取ってしまったらさぞさっぱりするだろうと思っていた腰部の鈍痛も...
有島武郎 「或る女」
...鋭利な短刀様の兇器で...
大阪圭吉 「気狂い機関車」
...肘(ひじ)の上のとこスルスルと鋭利な感覚がした思たら...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...鋭利なナイフかピストルを匿してでもいるようだった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...鋭利なダマスク製の曲った匕首をとって...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...今の仕事は鋭利な鋏(はさみ)を...
直木三十五 「南国太平記」
...傷の様子では相当鋭利な脇差らしく見えますが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鋭利な刄物などは轉がつてゐさうもありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...死骸の側には鋭利な草苅鎌(くさかりがま)が一梃...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...相当に鋭利な刃物であるという事も明かになりました...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...一瞬相手の顔にさつと漲る怒気はまるで鋭利な刃もののやうにおもへた...
原民喜 「飢ゑ」
...なにかたいへん鋭利な刃物で――たぶん剃刀で――切られていた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...或る向きには頗(すこぶ)る鋭利な観察をすることに慣れている末造の目で見れば...
森鴎外 「雁」
...「茶」は色々批評する人もあるし、これを過去の陰気な「美観念」だと罵(ののし)る人もあるが、「美鑑賞の道」としては極めて独創的なものであって、鋭利なもの、深遠なものが内に在るのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...頗(すこぶ)る鋭利な...
夢野久作 「冗談に殺す」
...鄭(てい)も鋭利な骨削(ほねけず)り包丁を持って...
吉川英治 「新・水滸伝」
...その鋭利な手裡剣(しゅりけん)の飛んで行った墓地の下で...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...人間性の重大な暗黒面――利己主義――の鋭利な心理観察者として我々の前に現われた...
和辻哲郎 「夏目先生の追憶」
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