...なか/\達者で鋭利な記者的才能があるのに敬服してゐる...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...それまでは鋭気をやしないながら...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...あのゼムリヤ号は最新鋭の砕氷船(さいひょうせん)だということだ」「砕氷船! そうか...
海野十三 「地球発狂事件」
...そして電光(いなずま)のように早く鋭くながし眼を遣(つか)う...
田山花袋 「少女病」
...恐らくは背を鋭槍は貫ぬかん...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...そこに鋭き矢を股に受けて跛足をひきつゝも...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...感じばかり鋭くて所在ないあれらの女たちが想像の友達に郵便で打明話をするやうに...
ボードレール 富永太郎訳 「人工天国」
...お師匠さんは鋭い眼付きで菊千代をじっと眺めましたが...
豊島与志雄 「高尾ざんげ」
...観察を鋭くしようと...
永井荷風 「谷崎潤一郎氏の作品」
...「お役人様方も、佐野屋の旦那も、お父さんは頸を縄で縛ったまま、店のお仏像を台座から突き落し、自分の身体が重いお仏像に吊られて、足が浮いたのだとおっしゃいました」「なるほど」「でも――」お崎の処女らしい、鋭い叡智が、どこが怪しいということもなく、この仮説に反対しているのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...御存じの通りの呑気者(のんきもの)でしょう」叔母さんの鋭鋒は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...資本主義の一般的危機の先鋭化...
野呂栄太郎 「『日本資本主義発達史講座』趣意書」
...よほど鋭い頭の持主なのかもしれぬ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...彼らはなんと鋭かったことか...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
......
室生犀星 「愛の詩集」
...鼻というものは只それだけのものである」ところがもっと神経の鋭い人は...
夢野久作 「鼻の表現」
...大衆作家が最も時代感が鋭いといはれてゐる...
吉川英治 「折々の記」
...「ふざけた真似(まね)をするなッ」鋭い気構えを見せて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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