...園の方にある鋭い注意を投げているのを気づかずにはいられなかった...
有島武郎 「星座」
...極端に鋭敏なエア・マンの精神作用は...
大庭武年 「旅客機事件」
...此の先生の気象の鋭さがいたづら盛りの悪太郎共を押さへつけてしまつた...
寺田寅彦 「蓑田先生」
...其版圖ノ鋭利ナル全ク原版ト異ナラ」ざるものであり...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...その自由の空気を自分のものとした時、すでに、人間は、自我の内面に、正しい理性の命ずるものを守るための、鋭い視線を、切りさいなむ剣として、ひそかにのみ込んでいるのである...
中井正一 「美学入門」
...在来の鋭どき感じを削(けず)って鈍くするか...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...鋭どい代助の聴神経には善く応(こた)えた...
夏目漱石 「それから」
...鋭どい眼で注意したら...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...uneasy(不安)と云う語は漠然(ばくぜん)たる心の状態をあらわすようであるが実は非常に鋭敏なよく利(き)く言葉であります...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...いかに鋭敏なお延でも...
夏目漱石 「明暗」
...却(かえ)って鋭い不安を掻(か)きたてていた...
原民喜 「苦しく美しき夏」
...急に目付を鋭くしてシゲシゲと眺める...
久生十蘭 「魔都」
......
三木清 「歴史哲學」
...要するに感受性の鋭敏なるためであろう...
武者金吉 「地震なまず」
...あんな怖い鋭い時間ないわ...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...彼とは思えないような鋭く沈む声音だった...
山川方夫 「その一年」
...一種異様に鋭く光る目の色で矢代の方へ体を傾けた...
横光利一 「旅愁」
...蛮軍とはいえここの兵もまた精鋭であった...
吉川英治 「三国志」
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