...あたかも籠(かご)の禽(とり)のように意気銷沈していた当時の二葉亭の憂悶不快を紛らす慰藉(いしゃ)となったらしかった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...意気甚だ銷沈しているのであるか...
海野十三 「軍用鼠」
...長へに忠義の魂を銷す...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...銷磨(しょうま)しきれぬ覇気と不満とで煮え返っていたであろう...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...時間を銷(け)さなければならなかった...
徳田秋声 「あらくれ」
...知らず氏の意氣銷沈したるか...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...激昂(げっこう)の時期と銷沈(しょうちん)の時期とが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...アルノーは精神的銷沈(しょうちん)の時期にさしかかっていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一種の正直な意気銷沈(しょうちん)と清い公平とをもって...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...どうしても豊公の威と徳とを銷(け)したがる政策に出でたのは是非もありません――そこで...
中里介山 「大菩薩峠」
......
長塚節 「簡易銷夏法」
...滞留洵に十一週日時に或は野花を探りて僅に無聊を銷するに過ぎず...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...而シテ文士才人ヲシテ長ク魂銷シ腸摧ケシムルモノハ特リ馬嵬ト青塚トニ在リ...
※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]上漁史 「青塚ノ説」
...銷閑のよすがとすべき雜念に過ぎなかつた...
正宗白鳥 「雨」
...自から銷沈(しょうちん)した...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...徒らに精神を銷磨(しょうま)して...
森鴎外 「魚玄機」
...詩歌俳諧(はいかい)を銷遣(しょうけん)の具とし...
森鴎外 「渋江抽斎」
...呂布は少し銷沈(しょうちん)して劉備を城へ訪ねて来た...
吉川英治 「三国志」
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