...そういう人たちが何かのことで意気銷沈したという場合には...
ストックトン Francis Richard Stockton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...どことなく元氣も銷沈してゐるのを氣にして...
高濱虚子 「續俳諧師」
...銷磨(しょうま)しきれぬ覇気と不満とで煮え返っていたであろう...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...彼等は銷沈していてこそこそしてはいたけれども...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...日本人のものでは長岡(ながおか)博士の「田園銷夏(しょうか)漫録」とか岡田(おかだ)博士の「測候瑣談(さだん)」とか...
寺田寅彦 「科学と文学」
...知らず氏の意気銷沈したるか...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...激昂(げっこう)の時期と銷沈(しょうちん)の時期とが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...昏迷銷沈の中にもぐっていたいのである...
豊島与志雄 「春盲」
...その銷沈(しょうちん)...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それで佐治君が此の夏を如何に銷したであらうかといふ疑問が起つたので自分は聞いて見た...
長塚節 「教師」
...滞留洵に十一週日時に或は野花を探りて僅に無聊を銷するに過ぎず...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...先生は「今日は君いやに意気銷沈(いきしょうちん)しているね」と云ったぎり話頭を転じて...
夏目漱石 「行人」
...彼の慢心は京都以来すでに銷磨(しょうま)し尽していた...
夏目漱石 「門」
...杯ヲ挙ゲテ愁ヲ銷サントスレバ愁更ニ愁フともいふべき焦燥にさへ駆られながら...
牧野信一 「文学的自叙伝」
...この一週間を無駄に銷(け)してしまつた...
三好達治 「測量船拾遺」
...筆硯間銷春日遅...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...わたしの意気は銷沈しないでふるい立つ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...とかく意気銷沈(しょうちん)しやすい郎党たちをも励ましてまわるなど...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索