...この劫有りて以て人口過剰の数を銷除(せうぢよ)すれば...
芥川龍之介 「鴉片」
...銷麗(せうれい)の文才を抱いて然(しか)も一家の生計を支(ささ)ふる能(あた)はず...
石川啄木 「閑天地」
...小山内さんの批評はかんばしくないのが常で伊藤はたいがい意気銷沈して帰つてきたようである...
伊丹万作 「私の活動写真傍観史」
...そういう人たちが何かのことで意気銷沈したという場合には...
ストックトン Francis Richard Stockton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...知らず氏の意氣銷沈したるか...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...彼は銷沈しきった気分に浸されていった...
豊島与志雄 「愚かな一日」
...その激烈さも常に一種の静かな陰鬱(いんうつ)な銷沈(しょうちん)に終わった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...『之を銷す』と書いてある...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...其の中の一詩を録すれば、隔水双峰雪未銷...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...これで南画とも縁切りになりそうなくらい銷沈していたので...
中谷宇吉郎 「南画を描く話」
...彼の慢心は京都以来すでに銷磨(しょうま)し尽していた...
夏目漱石 「門」
...意氣は銷沈し、情熱は涸れ、汗のやうな惡寒がきびわるく皮膚の上に流れてゐる...
萩原朔太郎 「宿命」
...杯ヲ擧ゲテ愁ヲ銷サントスレバ愁更ニ愁フともいふべき焦燥にさへ驅られながら...
牧野信一 「文學的自叙傳」
...わたしの意気は銷沈しないでふるい立つ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...心力を銷磨(しょうま)せぬようにしなければならない...
柳田国男 「木綿以前の事」
...気宇凜然(りんぜん)として山河を凌銷(りょうしょう)し...
夢野久作 「狂人は笑う」
...全軍の士気は墓場のように銷沈(しょうちん)してしまい...
吉川英治 「三国志」
...意気も銷沈(しょうちん)...
吉川英治 「新・水滸伝」
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