...それはすつかり銷沈し切つた彼の心をくわつとさせる程...
新井紀一 「怒れる高村軍曹」
...元気は全(まる)で失(な)くなって頗る銷沈(しょうちん)していた...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...そういう人たちが何かのことで意気銷沈したという場合には...
ストックトン Francis Richard Stockton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...先刻から意気銷沈(しょうちん)している...
太宰治 「乞食学生」
...ただおのずから意気銷沈(しょうちん)して...
太宰治 「人間失格」
...烈しい感情が胸を銷(とか)しているもののごとく...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...彼等は銷沈していてこそこそしてはいたけれども...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...『之を銷す』と云ふことを誤つて『之を錯る』と云つて居る...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...青春の希望元気と共に銷磨し尽した時この憂悶を慰撫するもの音楽と美姫との外はない...
永井荷風 「帝国劇場のオペラ」
...「君が意気銷沈(いきしょうちん)していると娘たちが心配する...
中里介山 「大菩薩峠」
...これで南画とも縁切りになりそうなくらい銷沈していたので...
中谷宇吉郎 「南画を描く話」
...彼の慢心は京都以来すでに銷磨(しょうま)し尽していた...
夏目漱石 「門」
...婉曲(えんきょく)巧妙(こうみょう)なる言葉の下(もと)に骨(ほね)を銷(しょう)することもできる...
新渡戸稲造 「自警録」
...それは真の天才の創造せる芸術の特色であるにしても美しさと魅力とがいささかも時の銷磨(しょうま)に妨(さまた)げられず...
野村胡堂 「楽聖物語」
...武士気質(かたぎ)を半分ほどは銷磨(しょうま)してしまったらしい月代(さかやき)を撫(な)で上げるのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その頃から私はひどく意気銷沈して...
原民喜 「翳」
...わたしの意気は銷沈しないでふるい立つ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...気宇凜然(りんぜん)として山河を凌銷(りょうしょう)し...
夢野久作 「狂人は笑う」
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