...銷麗(せうれい)の文才を抱いて然(しか)も一家の生計を支(ささ)ふる能(あた)はず...
石川啄木 「閑天地」
...酒を追加する……小豆は意気を銷沈(しょうちん)せしめる...
泉鏡花 「薄紅梅」
...あたかも籠(かご)の禽(とり)のように意気銷沈していた当時の二葉亭の憂悶不快を紛らす慰藉(いしゃ)となったらしかった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...意気銷沈(いきしょうちん)して再び起つことが出来ないであろう...
大隈重信 「現代学生立身方法」
...かくて太陽の第一の秘蔵つ子は、思ひがけなくも反抗児として、自分を愛撫してくれた灼熱の真夏を冷却し、また銷却する...
薄田泣菫 「独楽園」
...私たちは皆きっと意気銷沈してしまったことだろう...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...銷融和合し去らば...
内藤湖南 「學變臆説」
...是は『銷』と云ふ字の訛りであると云ふことも斷はつてありませぬ...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...ここに至っていたく銷沈気味でした...
中里介山 「大菩薩峠」
...頑なの心は、理解に欠けて、なすべきをしらず、ただ利に走り、意気銷沈して、怒りやすく、人に嫌はれて、自らも悲しい...
中原中也 「山羊の歌」
...当分のうちは意気銷沈(しょうちん)していた...
中谷宇吉郎 「南画を描く話」
...彼女はその魅力をすっかり銷磨(しょうま)した上...
野村胡堂 「楽聖物語」
...この善良な紳士がこれほどすっかり意気銷沈(しょうちん)しているのを見たことがなかった...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「盗まれた手紙」
...全軍の士気は墓場のように銷沈(しょうちん)してしまい...
吉川英治 「三国志」
...呂布は少し銷沈(しょうちん)して劉備を城へ訪ねて来た...
吉川英治 「三国志」
...士気の銷沈はいなみようなくいたところへ...
吉川英治 「私本太平記」
...陣中どことなく銷沈(しょうちん)のていにもござります...
吉川英治 「私本太平記」
...とかく意気銷沈(しょうちん)しやすい郎党たちをも励ましてまわるなど...
吉川英治 「新書太閤記」
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