...なんにしても開け放し木戸銭なしのことなれば...
井上円了 「おばけの正体」
...一軒当りの配給費はまさに五十銭である...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...私は漸く妹の病苦よりも金銭を先に云う彼が憎くなってきた...
「草藪」
...新酒を飲み過ぎて――貨幣価値で十三銭――とう/\酔つぱらつた...
種田山頭火 「行乞記」
...農事の暇を見ては賃銭稼ぎに来るだけのもので...
中里介山 「大菩薩峠」
...例えば一日八十銭くらいでも暮せるような制度が残っている...
中谷宇吉郎 「温泉1」
...銭(ぜに)が無ければやるよと註釈を付けた...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...その度に銭はふえてゐた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...銭形の平次でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そっと銭箱に入れて帳尻を合せている」そこまで来ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...もう家には十一銭しかないのだ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...銭湯へでも行けばいいのに...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...作業賃はだいたい十銭が原則であるが...
北條民雄 「癩院記録」
...花電車菊のないのは安く見え久良伎花の日の菊に弐銭も出し憎い同花の日のの句は大正六年の作品...
正岡容 「大正東京錦絵」
...廐橋に近い浅草三好町のある銭湯の女湯では...
武者金吉 「地震なまず」
...五銭や七銭のものは震災後ズッと減ったので...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...せっかく骨を折って拾った銭が紛(な)くなっていた者だの...
吉川英治 「親鸞」
...神様になって弗(ドル)のおサイ銭を取ってやる」と...
吉川英治 「随筆 新平家」
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