...ただ当人銘々(めいめい)の好事心(こうずしん)より出でたるに過ぎず...
石河幹明 「瘠我慢の説」
...真正真銘(しんしょうしんめい)の九万九千トンの巨艦だ...
海野十三 「不沈軍艦の見本」
...昨日ちよつと用事があると言つて、余所行(よそゆき)のちよい/\着に、銘仙の羽織、縞(しま)のコオトといふ扮装(いでたち)で、何気なくひとりで出懸けた...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...胸中に皆悉く銘じ知る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...610今われ一事君に曰ふ、銘せよ、これを胸の中、アートレ,デースのため計り、われの心を嘆息と悲泣によりて亂すことやめよ、かの人愛するは君に似合はず、しかなさば我の憎惡の的たらむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...「×××」の仕事なのだが事件が展開して行くに従って役者は銘々その正体を暴露して来るものであって...
戸坂潤 「社会時評」
...この銘は、著者のひそかな希願を表明したもので、ジャン・クリストフが著者にとってと同様に読者にとっても、苦難を通じてのよき伴侶(はんりょ)であり案内人であらんことを、祈ったものである...
豊島与志雄 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...何ら楽しい感銘をも苦しい感銘をも受くることがなくなる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...すると今(いま)まではっきりしなかった鐘(かね)の銘(めい)も...
新美南吉 「ごんごろ鐘」
...大柄の銘仙(めいせん)の羽織は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...日本のこんな近くでアメリカ人を見ているという感銘は...
久生十蘭 「だいこん」
...これはまた何と驚いたことには正銘の堅ボールで...
牧野信一 「バラルダ物語」
...石を建てゝも碑文だの碑銘だのいふは全く御免蒙りたい...
正岡子規 「墓」
...しかしヨーロッパの精神に支那はそのむき出しのままの姿で深い感銘を与えている...
宮本百合子 「観光について」
...* この句はモンテーニュの書斎の天井にも銘記されたもので...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「為朝(ためとも)」という銘のある鑓(やり)を彼に与えた...
吉川英治 「新書太閤記」
...千束町附近にて銘酒屋を営む者...
吉川英治 「年譜」
...実際に魂がふるえるような感銘を受けたのであった...
和辻哲郎 「四十年前のエキスカージョン」
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