...銘々死にかけたような低い音で...
有島武郎 「或る女」
...銘々(めい/\)自作のツラネで文学上の気焔を吐(は)かうといふ趣向...
江見水蔭 「硯友社と文士劇」
...紫の目立つ銘仙かなにかの派手な模様のついた着物で小柄なその体を包んでゐた...
田中貢太郎 「蟇の血」
...今の私には最も感銘の深い...
谷崎潤一郎 「泉先生と私」
...△栖足寺の甕(銘は祖母懐...
種田山頭火 「旅日記」
...それが適当な速度でわれわれの皮膚を撫(な)でて通るときにわれわれは正真正銘の涼しさを感じるらしい...
寺田寅彦 「さまよえるユダヤ人の手記より」
...それとも正真正銘の気ちがいということになるのだろう...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...狩谷望之が古京遺文にて讀みたりし光焔背の銘...
内藤湖南 「寧樂」
...まさに狂人と銘を打ってもよろしいが...
中里介山 「大菩薩峠」
...銘仙(めいせん)のどてらの下へ浴衣(ゆかた)を重ねた旦那は...
夏目漱石 「永日小品」
...着物はあらい縞(しま)の銘仙(めいせん)である...
夏目漱石 「虞美人草」
...釜(かま)の銘(めい)にありそうじゃないか」「道也(どうや)と読むんだか...
夏目漱石 「野分」
...迷亭は笑いながら「まあその墓碑銘(ぼひめい)と云う奴を見せ給え」と原稿を取り上げて「何だ……空間に生れ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...銘々一番賢い積りで見得を切って居るのさ」「誰だい...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...亥刻半(よつはん)(十一時)過ぎ銘々の部屋へ引取つた後は店二階に寢る金之助が老番頭の平吉と...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...紫色の銘仙のもんぺを着てゐたンだから...
林芙美子 「なぐさめ」
...出版においても銘々がもっと創意を貴び合うようになってほしい...
三木清 「書物の倫理」
...「抽斎渋江君墓碣銘(ぼけつめい)」という篆額(てんがく)も墓誌銘も...
森鴎外 「渋江抽斎」
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