...中の蒲鉾だけは他からとったものだったことが分った...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...竹の鉾(ほこ)にてみずから喉笛(のどぶえ)を突き通して相果てた...
太宰治 「新釈諸国噺」
...笠鉾(かさほこ)の下でお文(ふみ)を読んでおいでなさる覆面のお姿が眼にちらついてなりませんよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...蒲鉾形(かまぼこなり)の天辺(てっぺん)は二間くらいの高さはあるだろう...
夏目漱石 「坑夫」
...蒲鉾町(かまぼこちょう)……」「そんなにいろいろな町を通らなくてもいい...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...水流(つる)さんにまで鉾先(ほこさき)が向いて来たというのは...
牧野信一 「鬼涙村」
...それをパンの上へ中高(ちゅうだか)にちょうど薄い蒲鉾形(かまぼこなり)に塗ってテンピへ入れて十分間焼いて出します...
村井弦斎 「食道楽」
...地理を観るために鬼鉾山へ登られたのだ...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...蒲鉾と醤油はお寺の井戸に釣って在るけに...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...雪を冠った鉾杉の幹の下でぷつぷつ切れてゆく葉脈の匂いが強く発ち...
横光利一 「旅愁」
...旗鉾を通つて平湯へ行かうといふのであつた...
吉江喬松 「山岳美觀」
...味方の鉾(ほこ)を収(おさ)めるしかなく...
吉川英治 「上杉謙信」
...身に甲冑(かっちゅう)をつけ手に鉾らしいものを持ち...
吉川英治 「江戸三国志」
...……それを考えに容(い)れてのことか」「決死の鉾先(ほこさき)をうけては堪(たま)りません...
吉川英治 「黒田如水」
...わが百万の鉾刃(ぼうじん)...
吉川英治 「三国志」
...それまでの日本には鉾(ほこ)はあったが...
吉川英治 「私本太平記」
...ワサビ蒲鉾(かまぼこ)に...
吉川英治 「松のや露八」
...口取りのキントンや蒲鉾(かまぼこ)の列に眼をみはり...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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