...火鉢にかじりついていては...
丘浅次郎 「改善は頭から」
...臺所道具は固より油蟲の無闇に澤山居る長火鉢や...
高濱虚子 「續俳諧師」
...夜はお互ひの部屋を菓子鉢を提げて行き来し...
武田麟太郎 「日本三文オペラ」
...長火鉢へだてて、老母は瀬戸の置き物のように綺麗に、ちんまり坐って、伏目がち、やがて物語ることには、――あれは、わたくしの一人息子で、あんな化け物みたいな男ですが、でも、わたくしは信じている...
太宰治 「火の鳥」
...茶の室(ま)の長火鉢のところに...
徳田秋声 「黴」
...秋草(あきくさ)を二鉢三鉢買つて来(き)て...
夏目漱石 「それから」
...そうして手頃な花物を二鉢買って...
夏目漱石 「門」
...とげのあるらんの小さい鉢(はち)がふたつおいてありました...
新美南吉 「いぼ」
...お駒は何處に何うして居たんだ」「長火鉢に凭(もた)れて居りました」「聲を掛けたか」「いえ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この間もお前に朝顏の鉢を穿(は)かれて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...火鉢はあつても火の入つてゐた例しはなく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その、腹巻とも、鉢巻ともつかぬ、紐の附いた白い布をとりあげて、「これは、犢鼻褌にしたらいいわな」と側にゐる親爺が私に話しかけた...
原民喜 「小さな村」
...あちらこちらに大きな植木の鉢がすゑてあつて...
槇本楠郎 「母子ホームの子供たち」
...三四人の番当や丁稚が火鉢をかかえて円くすわって一番年かさらしい一人が新聞のつづき物を節をつけて読んできかせて居たが「今晩」と云うどら声がいきなりひびいたので読のをやめて一度にふりかえったがじいやがあんまり変な形をして居るので眼を見合してニヤニヤして居る...
宮本百合子 「大きい足袋」
...自分で托鉢(たくはつ)に出る...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...丼や皿小鉢がずらっと並んでいた...
山本周五郎 「青べか物語」
...長火鉢の猫板の上から湯呑を取上げた...
山本周五郎 「お美津簪」
...鬢止(びんど)めの鉢巻を木綿で締めた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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