...一つには壺鉢などを藏し...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...彼女自身の火鉢から僅かな熱い炭を持って来る――老婆は...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...鉢巻きではなくて繃帯(ほうたい)かもしれんが……...
海野十三 「超人間X号」
...そこには銅壺(どうこ)を据(す)えた長火鉢(ながひばち)があって...
田中貢太郎 「水魔」
...ぽつねんと火鉢の前に坐っていたが...
徳田秋声 「新世帯」
...「火鉢(ひばち)に炭をおこしておくんだぜ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...内(なか)には主人(あるじ)の宗匠(そうしやう)が万年青(おもと)の鉢(はち)を並(なら)べた縁先(えんさき)へ小机(こづくゑ)を据(す)ゑ頻(しきり)に天地人(てんちじん)の順序をつける俳諧(はいかい)の選(せん)に急(いそ)がしい処(ところ)であつた...
永井荷風 「すみだ川」
...火鉢に火があるかと尋ねると...
夏目漱石 「こころ」
...逃げ腰になって腰の物を受取る奴があるものか、――それにたいそう顫えているではないか」「…………」思わず、今入って来た入口の方へ眼を移すと、暖簾の間から、鉢巻、襷(たすき)といった扮装(いでたち)の人間が、押し重なって覗いているではありませんか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...中には威勢のいい向う鉢巻きをしている者もある...
久生十蘭 「魔都」
...彼の鉢へ牛乳を注(つ)ぐ真似をして見せましたが...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...鉢植の木の葉の灰色なのは自分のかなしみのためのやうに思つて居るのかも知れぬと青年は考へた...
堀辰雄 「聖家族」
...ただ空箱の上に一鉢の菊が置かれてあるつきりだつた...
堀辰雄 「旅の繪」
...彼の家族のものと鉢合(はちあわ)せをさせてしまったのだ...
本庄陸男 「石狩川」
...父は火鉢の前に憤つてゞも居るやうに口を尖らせて...
牧野信一 「熱海へ」
...間もなく長火鉢のところにぐったりと坐って...
室生犀星 「香爐を盗む」
...座敷には敷物と火鉢が出ていた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...万太郎は火鉢を抱えて...
吉川英治 「江戸三国志」
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