...疑られた男三人が物すごい勢で山鉈を取り上げ...
石川欣一 「山を思う」
...皮製で財布のような恰好(かっこう)をした煙草入れに真鍮(しんちゅう)の鉈豆煙管(なたまめきせる)を買ってもらって得意になっていた...
寺田寅彦 「喫煙四十年」
...鉈(なた)をとって...
徳永直 「白い道」
...鉈(なた)だのというものを...
中里介山 「大菩薩峠」
...深潭から又急湍へ――大きな鉈(なた)の背を見るような黒影が...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...兇器の鉈(なた)は重三の子分が保管してありましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鉈(なた)が見付からなかったので...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...兵隊は滅茶苦茶に鉈(なた)を振るっている...
原民喜 「壊滅の序曲」
...「こん畜生! その手をぶった切るぞ!」いま相手はほんとに鉈(なた)を振上げて彼の手を覘(ねら)っているのだ...
原民喜 「火の唇」
...真鍮の鉈豆(なたまめ)煙管で...
火野葦平 「花と龍」
...と彦太郎はもう草の上に坐りこんで腰から鉈豆煙管(なたまめぎせる)を取り出し...
火野葦平 「糞尿譚」
...今でも東北地方に行くと馬の餅・臼の餅・鉈(なた)の餅などと...
柳田国男 「年中行事覚書」
...そのあとから薪割用の古鉈(ふるなた)を提(ひっさ)げた元五郎親爺が...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...六人は黒い布で顔をかくして鎌や鉈(なた)を持って...
夢野久作 「ツクツク法師」
...腰に鉈(なた)のような物を差した農夫の影は...
吉川英治 「私本太平記」
...それをあなたへお目にかけましょう」薙刀(なぎなた)の折れでもあるような細い鉈(なた)が...
吉川英治 「宮本武蔵」
...鉈(なた)をうしろへかくすと...
吉川英治 「宮本武蔵」
...真ン中から鉈(なた)でも打込んだように...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
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