...さて此者が工風とてはじめて煉羊羹(ねりやうかん)と名づけてうりけるに(羊羹(やうかん)本字は羊肝(やうかん)なる事芸苑日鈔(げいゑんにつせう)にいへり)喜太郎がねりやうかんとて人々めづらしがりてもてはやしぬ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...和名鈔(わみょうしょう)には「顱(ろ)和名加之良乃加波長(わみょうかしらのかはら)脳蓋也(のうがいなり)」とあるそうで「カハラ」は頭の事である...
寺田寅彦 「言葉の不思議」
...「涵芬樓古今文鈔」の中...
土井晩翠 「隨筆 藪柑子」
...余は姑らく之を和名鈔の近江國伊香郡遂佐郷に擬すべし...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...わたしはかつて愛誦(あいしょう)した『春濤詩鈔(しゅんとうししょう)』中の六扇紅窓掩不レ開――妙妓懐中取レ煖来という絶句を憶(おも)い起すと共に妓(ぎ)を擁(よう)せざるもパンを抱いて歩めばまた寒からずと覚えず笑を漏らした事もあったほどである...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...次いで千年余りも前にできた源順の『倭名類聚鈔』にもまた...
牧野富太郎 「カキツバタ一家言」
...源順(みなもとのしたごう)の『倭名類聚鈔(わみょうるいじゅしょう)』に出ている...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...本郷森川町の求道学舎で先生から『歎異鈔』の講義を聴いたこともある...
三木清 「読書遍歴」
...右の金源三の一条は塵添埃嚢鈔七巻二章にあると...
南方熊楠 「きのふけふの草花」
...『諸尊図像鈔』より図を出したのをみるに...
南方熊楠 「十二支考」
...狩谷斎の箋註(せんちゆう)和名鈔は此月五日に脱稿した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...躋寿館(せいじゆくわん)に永正中の鈔本の覆写本があつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...われ若し我草紙にてこれを鈔せむか...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...普通選挙を可とする章句を鈔出(しょうしゅつ)し...
森鴎外 「渋江抽斎」
...和名鈔には釋名の「艇小而深者曰(ていせうにしてふかきものをきようといふ)」とある(きよう)の字をたかせに當ててある...
森鴎外 「高瀬舟縁起」
...『倭名鈔(わみょうしょう)』以前からの諸国の郡郷名に多い...
柳田国男 「海上の道」
...『倭名鈔』には釣樟を「クヌギ」と訓み...
柳田國男 「地名の研究」
...百法問答鈔(しょう)とかいう難解なものすら...
吉川英治 「親鸞」
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