...」ほとんど鈍重な感じを起させるほど...
芥川龍之介 「路上」
...鈍重な食物で胃腸を充たした時に必ず随伴する...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...襟脚はいやに鈍重な感じで...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...この鈍重な田舎ッペイの中に潜む...
橘外男 「仁王門」
...鈍重な身ぶりであつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...なにか鈍重な酔いかたで...
豊島与志雄 「変る」
...鈍重な活力を失わないでいる...
豊島与志雄 「都会に於ける中流婦人の生活」
...下流の生活に見るような鈍重な活力もなければ...
豊島与志雄 「都会に於ける中流婦人の生活」
...行ってみましょうか」清吉が鈍重な口調で...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこで本家へ取ってかえそうとして鈍重な身を起しかけた時...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかしそれは鈍重な与八が身を起しかけた途端...
中里介山 「大菩薩峠」
...鈍重な姿のこの鮫が...
中谷宇吉郎 「異魚」
...それは予め彼が鈍重な頭をしぼつて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...驢馬の耳のやうに鈍重な神経ばかりが...
牧野信一 「明るく・暗く」
...鈍重な明るさに浸つた...
牧野信一 「鏡地獄」
...なげやりで鈍重な人間たちをも...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...個性という鈍重なものを失って来つつあるからだ...
横光利一 「欧洲紀行」
...冬の黙々と鈍重なる...
吉川英治 「新書太閤記」
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