...」ほとんど鈍重な感じを起させるほど...
芥川龍之介 「路上」
...襟脚はいやに鈍重な感じで...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...自分の鈍重な田舎っぺいを...
太宰治 「小さいアルバム」
...へんに春らしい鈍重な気分だった...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...鈍重な下膨(しもぶく)れの輪郭も...
寺田寅彦 「ある日の経験」
...なにか鈍重な酔いかたで...
豊島与志雄 「変る」
...あるいは柔弱なあるいは鈍重な釣(つ)り合い...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...下流の生活に見るような鈍重な活力もなければ...
豊島与志雄 「都会に於ける中流婦人の生活」
...そこで本家へ取ってかえそうとして鈍重な身を起しかけた時...
中里介山 「大菩薩峠」
...鑄掛屋の幸吉は少し肥つた鈍重な感じの男で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この鈍重な男の口から...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どうも今では恐怖までが何か鈍重な枠(わく)に嵌(は)めこまれている...
原民喜 「壊滅の序曲」
...あたりの鈍重な空気と...
北條民雄 「柊の垣のうちから」
...左程に鈍重な性質でありながら...
牧野信一 「夜見の巻」
...なげやりで鈍重な人間たちをも...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...鈍重な波のまにまに...
横光利一 「上海」
...あの砲弾のような鮪の鈍重な羅列(られつ)が...
横光利一 「花園の思想」
...正直で鈍重なこの一弟子に...
吉川英治 「山浦清麿」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??