...次いで後腰部に鈍重な疼(いた)みがむくむくと頭をもたげるのを覚えた...
有島武郎 「或る女」
...鈍重な形をしていた...
梅崎春生 「黄色い日日」
...鈍重な風格を備えているのであります...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...自分の鈍重な田舎っぺいを...
太宰治 「小さいアルバム」
...河馬(かば)のごとくに鈍重なる所員フノ・ゴメズ君がその選に当る...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...カルネラは昔の力士の大砲(たいほう)を思い出させるような偉大な体躯(たいく)となんとなく鈍重な表情の持ち主であり...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...鈍重なスコッチとスマートなロンドン子と神経質なお坊っちゃんとの対照が三人の俳優で適当に代表されている...
寺田寅彦 「映画雑感(4[#「4」はローマ数字、1-13-24])」
...韓退之のようなああいう艶っぽいくせに鈍重な「論文」は大きらいなのである...
戸坂潤 「読書法」
...それらの鈍重な男子たち...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...あるいは柔弱なあるいは鈍重な釣(つ)り合い...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...鈍重なずっしりとした容積だった...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...そこで本家へ取ってかえそうとして鈍重な身を起しかけた時...
中里介山 「大菩薩峠」
...鈍重な与八が、応接に追われるほどの進行ぶり...
中里介山 「大菩薩峠」
...どうも今では恐怖までが何か鈍重な枠(わく)に嵌(は)めこまれている...
原民喜 「壊滅の序曲」
...それは予め彼が鈍重な頭をしぼつて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...彼は鈍重な男で、洗練された感情なぞ何年来もったことがなかった...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...また野蛮人の激情は農耕の鈍重な労働に常に向くとは限らなかった4)...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...なにかを畳に倒す鈍重な音がひびき...
山川方夫 「愛のごとく」
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