...而もこの世界は疲れ鈍つた自分の心にも猶その本來の美しさを以つて押し迫つて來ることをやめない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...朝から晩までギウ/\と鈍い音を立ててつてゐて...
石川啄木 「二筋の血」
...花田の掌にあるものは鈍色(にびいろ)にひかる小さな拳銃であった...
梅崎春生 「日の果て」
...すべては、自身の弱さから、――私は、そう重く、鈍く、自己肯定を与えているのであるが、――すべては弱さと、我執(がしゅう)から、私は自身の家をみずから破った...
太宰治 「春の盗賊」
...何も結構な家に生れて世過(よす)ぎに不自由のない娘をそれほどに教え込まずとも鈍根(どんこん)の者をこそ一人前に仕立ててやろうと力瘤(ちからこぶ)を入れているのに...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...彼らの頭脳の組織は麁(そこう)にして覚(さと)り鈍き事その源因たるは疑うべからず」カーライルとショペンハウアとは実は十九世紀の好一対(こういっつい)である...
夏目漱石 「カーライル博物館」
...鈍(にぶ)い私の眼を洗って...
夏目漱石 「こころ」
...鈍い銀色に光る岩の間を...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...肥っちょで少しばかり魯鈍なせいか...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...恐ろしく鈍感な舌を持った人間で...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...私は東京阿佐ヶ谷の寓居に「鈍魚庵」という名をつけている...
火野葦平 「ゲテ魚好き」
...人間の愚鈍が発明し得る神のうちで...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...この十年ばかりピカソの作品はその複製を見るたびにその愚鈍なマンネリズムで私を全く飽き飽きさせる...
三好十郎 「絵画について」
...頭は鈍くとも技倆は劣るとも誠心実意の点は大原君より外に名指すべき人がない...
村井弦斎 「食道楽」
...いかにも鈍重でまるで眠っているみたいなのを認めて...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...鼻腔が弛鈍(しどん)になっていたせいであろう...
吉川英治 「大谷刑部」
...鋭鈍(えいどん)を量(はか)り...
吉川英治 「新書太閤記」
...しかし、その肉と骨との相尅するような、鈍い、陰惨な音を聴くと、却って、不思議そうに見守っていた他の座員達の方が、或る者は思わず唇を噛締め、又或る者は顔を外向(そむ)ける程だった...
蘭郁二郎 「夢鬼」
ランダム例文:
便利!手書き漢字入力検索
- 陸上競技選手の村岡桃佳さん: 鎖骨骨折から復帰し銀メダル獲得 🥈
- 野球選手の藤浪晋太郎さん: DeNAの投手で、2軍落ちが発表された。⚾
- アイドルの佐藤綾乃さん: スピードスケートで五輪3大会連続メダルを獲得し引退。🎿
時事ニュース漢字 📺
