...こんな鈍行(どんこう)列車の二等に乗る客は少かった...
海野十三 「暗号数字」
...自然歩みが鈍(のろ)くなったのだ...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...もとこの家に妖怪(ようかい)が住んでいたというような陰気な感じは鈍ってしまいます...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...『時』といふことを感ぜざるものよ、盲目なるものよ、鈍感なるものよ...
田山録弥 「墓の上に墓」
...次第に鈍い灰色を帯びている...
寺田寅彦 「厄年と etc.」
...少しも了解しない愚鈍な二人に向かって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...エマニュエルはジャン・クリストフのそばではたまらないほど愚鈍になった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そうであろう」靱負は、こういった時、隣りの部屋で、三時の時計が、ゆるやかに、鈍く、響き渡った...
直木三十五 「南国太平記」
...いたって鈍(どん)な男です...
夏目漱石 「行人」
...「五郎八は駄目だ」「ヘエ――?」「生れながらの鈍根(どんこん)だな...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鑄掛屋の幸吉は少し肥つた鈍重な感じの男で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...自分の腕の鈍さを胡魔化(ごまか)すために...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鈍重なそのくせたえず動揺しているような不安定なようすをしていました...
久生十蘭 「ハムレット」
...それらの乗員たちは一勢にカルラの舞ひを見あげてゐるのだらうとおもはれるやうな鈍い滑らかな船あしであつた...
牧野信一 「或るハイカーの記」
...脳の鈍いのはあんまり自慢にもならんでないか」大原「それがね...
村井弦斎 「食道楽」
...色浅黒い鈍重そうな人物だった...
吉川英治 「私本太平記」
...まさか鈍刀(なまくら)じゃアあるめえな」「しつこいなア...
吉川英治 「新・水滸伝」
...鈍く光る短銃(ピストル)が握られていた...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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