...我等ハ化学ニ基キ最新ノ方術ニ依ツテ行フ驚察等云フ名誉心ニ駆ラレテ暗闇ヲ物トモセザル愚鈍者ノ群ヨリ我党ガ数段レーベル高キヲ知レ...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一三年六月号)」
...鈍(おぞ)くも釣(つ)られし口惜(くちお)しさよ...
巌谷小波 「こがね丸」
...私は生れつき牛の愚鈍と正直と辛抱強さなどと一緒に...
薄田泣菫 「草の親しみ」
...又あの鈍い圧迫の下敷にして彼の気力を根こそぎにしてしまふだらう...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...鈍感のためにか或は厚顔無恥のためにか...
豊島与志雄 「秋の気魄」
...なにか鈍重な酔いかたで...
豊島与志雄 「変る」
...何か多分棒のような鈍器で...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...鈍い眼をした牛の頭を...
直木三十五 「南国太平記」
...彼らが鈍らされた神経を持っていることと...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...創口の一個所に鈍器で撃ったような抉(えぐ)れがある...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...豕の普通に愚鈍らしきは豕が人に反(そむ)けるにあらず...
南方熊楠 「十二支考」
...「このわたしの年老いて鈍感になった霊魂は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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山之口貘 「山之口貘詩集」
...何の驚きも感じない鈍感な時代に棲んでいるのだ...
横光利一 「欧洲紀行」
...どの物にも鈍(にぶ)い弱い色がない...
與謝野寛 「南洋館」
...未練とはいわゆる決断を鈍(にぶ)らせる迷いにほかならない...
吉川英治 「新書太閤記」
...組子(くみこ)の愚鈍を腹立たしく思ったが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...二晩つづきの睡眠不足はわたしの足を大分鈍らしてゐた...
若山牧水 「木枯紀行」
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