「鈍」の意味
にぶい
小説での「鈍」の使い方
...だからこんなに鈍い刃を使うのです...
梅崎春生 「黄色い日日」
...鈍根(どんこん)の彼はしば/\捉(とら)え得たと思うては失い...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...鈍い灰色の雲の中から飛行機の爆音が間斷なく降つてゐた...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...愚鈍なぼやけた気持となって返ってきた...
豊島与志雄 「変る」
...遠い鈍痛のこもってるような胃部を押えて...
豊島与志雄 「食慾」
...そして愚鈍なる彼の眼は...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...それは彼を愚鈍になしてしまったのである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その眼の光の鈍さに...
直木三十五 「南国太平記」
...突き飛ばされた巡警の愚鈍そうな顔に...
中島敦 「環礁」
...故意に意志の働きを鈍らせる癖に...
夏目漱石 「行人」
...もし鈍感からならば賤しむべく...
萩原朔太郎 「中央亭騷動事件(實録)」
...屠殺の凄惨な印象のお蔭でみな異様な痴鈍状態におちいり...
久生十蘭 「海難記」
...そこにゐて聞く海鳴りは地震のやうに鈍い轟きを立てゝゐる...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...そして吾妻橋にせよ、或は言問橋にせよ、私はそれを渡りながら、ふとその中ほどに立止つて、それらの橋の下を、鈍く、くろぐろと流れてゐる大川に見入るやうなことがあつた...
堀辰雄 「水のほとり」
...鈍感なる此の國の西洋盲拜者流から...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...疲労し切つた身体(からだ)を持つた鏡子(かねこ)の鈍い神経には格別の感じも与へなかつたのであつたが...
與謝野晶子 「帰つてから」
...鈍物(どんぶつ)はいるが...
吉川英治 「旗岡巡査」
...脇立ちの下肢を覆う衣のあの鈍さに満足したろうとは思えない...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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