...上衣の釦が二つ迄取れて居て...
石川啄木 「菊池君」
...寒い街角を曲る時などにふとあの外套の感触や黄色い釦(ぼたん)のことを想い出したが...
梅崎春生 「蜆」
...フィルムを廻すための釦(ボタン)を押した...
海野十三 「鬼仏洞事件」
...それから机の下をさぐっていたが押し釦(ボタン)の一つをぷつんと押した...
海野十三 「共軛回転弾」
...爆破の釦を押した...
海野十三 「人造人間の秘密」
...右手を押釦(おしボタン)の前に...
海野十三 「振動魔」
...それから薬と書いてある釦からは...
海野十三 「大宇宙遠征隊」
...そこについていた釦(ボタン)を押すと...
海野十三 「地球盗難」
...そこで呼び鈴の釦(ぼたん)を軽くおした上...
海野十三 「蠅男」
...釦(ボタン)一つ押すと紫電(しでん)一閃(いっせん)...
海野十三 「発明小僧」
...釦をギュッと圧した...
海野十三 「流線間諜」
...冷い押釦に触ったので...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...制服の釦(ボタン)の真鍮(しんちゅう)と知りつつも...
夏目漱石 「京に着ける夕」
...七宝(しっぽう)の夫婦釦(めおとボタン)は滑(なめらか)な淡紅色(ときいろ)を緑の上に浮かして...
夏目漱石 「虞美人草」
...釦(ボタン)を外(はず)して...
夏目漱石 「坑夫」
...瀬戸物の釦(ボタン)の着いた白木綿(しろもめん)の襯衣(シャツ)を着て...
夏目漱石 「門」
...留(と)めの方がとれかかつて釦がぶらりと下つて居た...
平出修 「公判」
...私はつくづく自分の上着の釦孔(ボタンあな)を眺める...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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