...私からいへば特別いやな釣り堀の沢山ある本所までてくてくと歩いてゆく...
中勘助 「銀の匙」
...手のふりやうが等分でないのと頭のてつぺんから足の先まで小言をくひながら気ぼねと遠みちとでへとへとに疲れたあげくやつと釣り堀の旗竿のしたをくぐつてほつとすると間もなくじめついた堀のふちに坐らされ ああまたここで一日か と思ふと性も骨もぬけてうんざりしてしまふ...
中勘助 「銀の匙」
...平生近眼で弱つてるはずの兄には釣り堀へくれば急に性のいい眼玉がいくつもできて自分は五本も七本も竿をならべながら「そら...
中勘助 「銀の匙」
...いつ頃からか兄は釣り堀の鯉だけでは満足しなくなつて投網(とあみ)の稽古をはじめ...
中勘助 「銀の匙」
...それを兄は餌箱にいれて釣り堀へとんでゆく...
中勘助 「銀の匙」
...本所や向島の釣り堀にゆきますと...
長谷川時雨 「吾が愛誦句」
...釣り堀の藪(やぶ)の道の方へ歩く...
林芙美子 「新版 放浪記」
...花火屋、釣り堀船、いろ/\来り、賑かなり...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...釣り堀、玉転がし、射的などゝ渡り歩いてから私達は「十二階下」の怪し気な露地へ紛れ込んだ...
牧野信一 「妄想患者」
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