...釘抜きのような機械が二個三個入っていて...
正岡容 「寄席」
...俺ァ隣へ釘抜きでも借りに行くのかと思って居たら...
山中貞雄 「森の石松」
...お父様が釘抜きと金槌で開いて御覧になるとどうでしょう...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...南奉行所づきの中で釘抜きといわれた程に...
吉川英治 「江戸三国志」
...「そちは釘抜きの勘次郎...
吉川英治 「江戸三国志」
...釘抜きだ! ……」ぎょッとして足をすくめました...
吉川英治 「江戸三国志」
...釘抜きの姿が消えた腕木門まで駆けて来てみましたが...
吉川英治 「江戸三国志」
...が――餅のようにねばり付いた釘抜きの体は...
吉川英治 「江戸三国志」
...釘抜きの勘次郎の手先部屋は...
吉川英治 「江戸三国志」
...呼子笛(よびこ)を口から放した途端に、鬼神のごとく怒った日本左衛門が、身を蹌(よろ)めかせた反動を抜き打ちにかざした長船(おさふね)の大刀に乗せて、「釘抜き...
吉川英治 「江戸三国志」
...ヤスリ、小さい釘抜き、ネジまわしなど、三ツ道具入りのサックも置き忘れてあり、それから洋服類は、全部風呂敷包みとなし、ただ一点、春海さん所有のもっともヤツれたるズボン一着だけは、値が踏めないためか、泥棒も敬遠して、雪隠口(せっちんぐち)へ捨てて行った...
吉川英治 「随筆 新平家」
...その釘抜きが噛みついてしまった以上は...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「名うてな釘抜きだといい聞かせているのに...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...眼八の釘抜き根性も...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...いくら釘抜きでも手がつけられない...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...おどりかかって行った釘抜きの眼八が十手で...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...釘抜きの眼八という者でございます」「オ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「眼八、そちはこの足で麓へ急げ、そして山見付の溜(たま)りへ急を知らせ、十分に、手分けをしておくよう、この有村がいいつけじゃと伝えるがよい」「合点です、じゃ……」と、笠をかつぐのと目礼を一緒に、釘抜きの眼八、汗の乾くまもなく、足を急がせて、倶利伽羅坂(くりからざか)を降りて行った...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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