...彼女の足は我にもあらずそこへ釘づけになった...
犬田卯 「米」
...一所(ひとところ)に釘づけされたようになっていた照空灯が...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...釘づけになったように...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...譲は釘づけにされたやうになつてそれを見詰めた...
田中貢太郎 「蟇の血」
...釘づけにされたように突っ立っていた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...人間の耳を一晩じゅう釘づけにしておくなんて...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...厳重に釘づけにされていた...
直木三十五 「南国太平記」
...わたしの眼はその白いものに釘づけになりました...
火野葦平 「人魚」
...いつかな不可抗力が彼を腰掛に釘づけにしてゐた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...窓に鎧扉を釘づけにされてしまつた顛末を話した...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...堅く釘づけにされてゐた...
北條民雄 「月日」
...まだ釘づけになつてゐる教會の前を通つたら...
堀辰雄 「手紙」
...みなの目が花嫁に釘づけになった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...一同の最大関心事が助手の言葉で釘づけになった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...あの男に釘づけだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...深い悩ましい魅力をもって私を釘づけにしたように立たせるのであった...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...あるいは昔風に十字架に釘づけにされて...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...一つの念珠とが釘づけにせられてゐた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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