...それだからまず外部から蠅男の侵入してくるのを防ぐために、四つの硝子窓を内側から厳重に羽根蒲団とトタン板とでサンドウィッチのように重ねたもので蓋をし、釘づけにした...
海野十三 「蠅男」
...一と跨ぎに動いてしまつたそのいきほひといふものは全く僕をそこに釘づけにしてしまつてた...
小穴隆一 「二つの繪」
...釘づけになったように身動きも出来なかったのです...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「あの顔」
...それも釘づけの梱(こり)に入れて所有していたと書いてある...
辰野隆 「愛書癖」
...箱の六面は厳重な板を釘づけにしたもので...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...足跡くらゐは殘りますよ」「それから?」「格子窓は恐ろしく頑丈な釘づけで近頃外(はづ)した樣子もありません」「よし/\...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...月夜の地上に釘づけにしてしまひたい...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...ラテン語の勉強は動詞の第四変化のところへ釘づけにしたまま私とベルナアルさんは...
久生十蘭 「葡萄蔓の束」
...金五郎に釘づけにされ...
火野葦平 「花と龍」
...村役人どもはその場に釘づけにされたやうに立ちすくんだまま...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...まだ釘づけになつてゐる別莊の...
堀辰雄 「手紙」
...一同の最大関心事が助手の言葉で釘づけになった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...海中なら沈島を海底に釘づけしている歯根を取り除くに十分だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...そこの国道へ釘づけにしたに相違ない...
牧逸馬 「双面獣」
...それは釘づけにされたように落ちなかった*...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この王国のただ一地方に釘づけにされ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...表構えを釘づけにしてあるとみせて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...その職分に釘づけにするという政策が打ち立てられた...
和辻哲郎 「鎖国」
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