...しばらくは胴衣(チョッキ)の金鎖(きんぐさり)を太い指にからめていたが...
芥川龍之介 「お律と子等と」
...時計の金鎖胸にきらきら...
泉鏡花 「活人形」
...それで先生は時計に細い金鎖をつけて...
板谷波山 「美術学校時代の岡倉先生」
...ごりごりした帯や袴の紐に金鎖を絡(から)ませながら...
徳田秋声 「足迹」
...金鎖をからませていた...
豊島与志雄 「椎の木」
...時計の金鎖を胸にからませ...
豊島与志雄 「街の少年」
...チョッキの胸に細い金鎖を一筋張り渡している...
豊島与志雄 「慾」
...金鎖(きんぐさり)であろうと...
中里介山 「大菩薩峠」
...眠っていた眼を醒(さま)しかけた金鎖のあとへ...
夏目漱石 「虞美人草」
...尤(もっと)も非道(ひど)く悪かった時はどうだか知らないが」健三は比田の振下(ぶらさ)げている金時計と金鎖の事を思い出した...
夏目漱石 「道草」
...白縮緬(しろちりめん)の兵児帯(へこおび)に巻き付けた金鎖を外(はず)して...
夏目漱石 「門」
...恐らくは天麩羅(てんぷら)らしい金鎖を指でまさぐりながら...
南部修太郎 「猫又先生」
...太い金鎖(きんぐさり)をチョッキの胸にからませた夕月のように赤い丸い顔をした田舎大尽(いなかだいじん)風の老人がのっしのっしと現われて来た...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...きっと金鎖を頸(くび)に巻いて...
エルンスト・テオドーア・アマーデウス・ホフマン Ernst Theodor Amadeus Hoffmann 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...金鎖の太いのをお腹の上にたらしているような罪のないものならば...
宮本百合子 「幸福の建設」
...時計の金鎖(きんぐさり)を胸前(きょうぜん)に垂れていた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...金鎖を下げた乞食……三年も湯に入らぬ富豪……家の無い自動車持ち……妾の四五人も居る無妻主義者……愛国的の名目を持つ亡国運動者……社会主義的団体名を振りまわす成り金崇拝者なぞ...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...金鎖...
夢野久作 「暗黒公使」
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