...時計の金鎖胸にきらきら...
泉鏡花 「活人形」
...中でも鮒(ふな)らしい奴の黄金鎖(きんぐさり)へ手を懸ける...
泉鏡花 「婦系図」
...嫁入前の娘のやうに胸の辺(あたり)に金鎖(きんくさり)や金時計をちらちらさせてゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...肩からかけて居る金鎖はマントワ侯の贈り物だという...
太宰治 「もの思う葦」
...白金鎖も、絡み合った二匹の蛇体を象(かたど)っている...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...白いチョッキには金鎖をからませなどして...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「可愛い女」
...燦爛(さんらん)たる金鎖が動かぬ稲妻(いなずま)のごとく懸(かか)っていた...
夏目漱石 「虞美人草」
...尤(もっと)も非道(ひど)く悪かった時はどうだか知らないが」健三は比田の振下(ぶらさ)げている金時計と金鎖の事を思い出した...
夏目漱石 「道草」
...金時計(きんどけい)だの金鎖(きんぐさり)が幾(いく)つも並(なら)べてあるが...
夏目漱石 「門」
...白縮緬(しろちりめん)の兵兒帶(へこおび)に卷(ま)き付(つ)けた金鎖(きんぐさり)を外(はづ)して...
夏目漱石 「門」
...恐らくは天麩羅(てんぷら)らしい金鎖を指でまさぐりながら...
南部修太郎 「猫又先生」
...指輪と金鎖を見ている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...伊達の眼鏡や金鎖を所蔵して他所行の着物も二通りあるから...
牧野信一 「水車小屋の日誌」
...現在では樽野の意志の代りになるといふ金鎖についた印形を帯に巻いて出歩きポン/\と捺印し回つてゐるので町では自分の名前が何んな風になつてゐるかといふことは樽野は知つてゐたが...
牧野信一 「村のストア派」
...サルタンにすりへらされた美少年に扮装しゆう/\と旧大陸を潤歩したアテナイの灰壺とひきかえにスコットにもらった伊達者の腰の剣は現在のサヴェート同盟の箇所にまで歴史的な遁亡を企てたのだ!」ハイネ君は腰のポケットの中で金鎖にからませたもうひとりの銀行家の伯父さんからの年金の催促状をちゃらちゃらさせそして酒と時計のない監房を見廻しながら...
槇村浩 「長詩」
...細い金鎖でつないだ瓢箪(ひょうたん)形の真珠がぶらぶら揺れていた...
山本周五郎 「季節のない街」
...知らぬ」「八門金鎖(きんさ)の陣です...
吉川英治 「三国志」
...八門金鎖の陣もほとんど何の役にも立たなかった...
吉川英治 「三国志」
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