...喜寿を迎えると、金輪際ともう女房にイヤミを言わないことに決めた...
...第一食べないでいては弱ってしまいますよ」そう促してみても貞世は金輪際(こんりんざい)あとを食べようとはしなかった...
有島武郎 「或る女」
...遺書で義絶を計つた芥川を金輪際認めずに...
小穴隆一 「二つの繪」
...またお母さんに聞いたって金輪際それを明す訳はないと思っているから...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...毒々しい憎悪は金輪際ありませんでした...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...金輪際(こんりんざい)から浮き出た島でございまして...
中里介山 「大菩薩峠」
...金輪際(こんりんざい)物を言ふまいとしてゐる樣子――女が一番反抗的になつた態度です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...金輪際變換(へんがへ)することではない」大瀧清左衞門は頑固(ぐわんこ)らしく首を振るのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...金輪際(こんりんざい)...
火野葦平 「糞尿譚」
...N市の婦人連は…… いや、金輪際駄目だ、どうも気おくれがしていけない...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...起つことはなりませぬ! 金輪際...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...一旦とりきめたこたあ金輪際...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...さて、桐渡ガラドウが、今更そんな風に私の方を向いて、先生――などゝ呼びかけても、もう私は金輪際、返事などをするものか...
牧野信一 「バラルダ物語」
...皆様にご迷惑をおかけするようなことは金輪際...
三好十郎 「斬られの仙太」
...皆様に御迷惑をおかけするようなことは金輪際...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...「もう金輪際、そんなことはしないよ...
W・W・ジェイコブズ 森郁夫訳 「井戸」
...金輪際(こんりんざい)...
吉川英治 「新書太閤記」
...金輪際迷惑のいたりだから断るというと...
吉川英治 「河豚」
...子供を返せ』『子供を返すのは御免を蒙る、金輪際、御免を蒙るよ』『フン、おおかたそう出るだろうと思っていた...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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