...喜寿を迎えると、金輪際ともう女房にイヤミを言わないことに決めた...
...それでも馬は金輪際(こんりんざい)売る気がなかった...
有島武郎 「カインの末裔」
...金輪際(こんりんざい)消えることなし...
海野十三 「発明小僧」
...またお母さんに聞いたって金輪際それを明す訳はないと思っているから...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...金輪際ここは動かんぞ……』二 帽子に喪章をつけた紳士七月の三日だった...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...金輪際(こんりんざい)出て来っこなかった...
夏目漱石 「明暗」
...一旦仰せ出された上は金輪際(こんりんざい)變替は遊ばされぬ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お袋と俺の側をちょっとも離れちゃいねえんだぞ」「うるさいッ」「金輪際(こんりんざい)ここを通すものか」「役目の表でもか」「…………」「馬鹿野郎...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...男に金輪際解りっこはない」平次は少し茶化しております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...金輪際ひっくりけえしたりなぞしましねえだよ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...もう金輪際、平家とは会うことはせぬ...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...あの男のことは聞いたこともないし、金輪際、会ったこともありません...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...さて、桐渡ガラドウが、今更そんな風に私の方を向いて、先生――などゝ呼びかけても、もう私は金輪際、返事などをするものか...
牧野信一 「バラルダ物語」
...その青白い鮫の姿を目当てに行けば金輪際...
夢野久作 「近世快人伝」
...のみならずコンナ荒っぽい連中は一旦そうだと思い込んだら山のように証拠が出て来たって金輪際...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...否応(いやおう)なしに千六の尻を押(お)いて金輪際...
夢野久作 「名娼満月」
...今になっても金輪際(こんりんざい)捨てていない異常な粘(ねば)り方と根気を見てもわかるのである...
吉川英治 「親鸞」
...もう金輪際(こんりんざい)掏摸(すり)は働かぬと誓っていたのでございますが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...金輪際(こんりんざい)くたばりそうにもない...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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