...テーブルクロスに金紋が入っている...
...このジャケットには金紋の飾りが施されている...
...金紋の入った仏像が展示されている...
...彼の紋章には金紋が使われている...
...この素材は金紋をあしらった高級品です...
...プロの生活には不似合いな金紋黒塗(きんもんくろぬり)の乳母車を押して行く容子は抱(かか)えの車夫か門番が主人の赤ちゃんのお守をしているとしか見えなかった...
内田魯庵 「最後の大杉」
...沼南の金紋護謨輪(ゴムわ)の抱え俥が社の前にチャンと待ってるんだからイイじゃないか...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...丸に十字の金紋打った直槍(すぐやり)をつづかせ――だが...
直木三十五 「南国太平記」
...金紋先箱で迎いに来たって騙(だま)されて行くものか」「それじゃ駆落――」「駆落なんてえのは馬鹿のすることだよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...金紋先箱で迎ひに來たつて騙(だま)されて行くものか」「それぢや駈落――」「駈落なんてえのは馬鹿のすることだよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...女房も無言で塵除(ちりよけ)はづして金紋の車念入に拂...
長谷川時雨 「うづみ火」
...黒塗金紋蒔絵(まきえ)のぬり駕籠(かご)でも担(かつ)ぎだされそうだった...
長谷川時雨 「江木欣々女史」
...實家(じつか)の迎(むか)ひとて金紋(きんもん)の車(くるま)の來(き)し頃(ころ)よりの事(こと)...
樋口一葉 「われから」
...大方はすゝきなりけり秋の山伊豆相模境もわかず花すゝき二十余年前までは金紋さき箱の行列整々として鳥毛片鎌など威勢よく振り立て振り立て行きかいし街道の繁昌もあわれものの本にのみ残りて草刈るわらべの小道一筋を除きて外は草の生い出でぬ処もなく僅かに行列のおもかげを薄の穂にとどめたり...
正岡子規 「旅の旅の旅」
...不平なれば則ち乞児(きつじ)巌頭に踞(きょ)して遥に金紋先箱大鳥毛の行列を瞰(にら)む処...
正岡子規 「病牀譫語」
...つやのよい黒塗り金紋...
山本笑月 「明治世相百話」
...明治の顕官貴紳は黒塗り金紋の箱馬車...
山本笑月 「明治世相百話」
...金紋の箪笥(たんす)...
吉川英治 「新書太閤記」
...雪のせ笹(ざさ)の金紋を印した三つの青漆葛籠(せいしつつづら)が山形に積みかさねてある...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...その下から金紋のついた青漆(せいしつ)つづらが三つ見えた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...静かにまたたいている金紋の光へ探り寄った...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「そちたちはこのつづらの金紋を何よりの不可侵境(ふかしんきょう)と心得て...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...鞘(さや)の揉皮(もみかわ)には金紋の箔(はく)すら朧(おぼ)ろに残って見える...
吉川英治 「宮本武蔵」
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