...)そのうちに看護婦が二人がゝりで一つの大きい金盥を持ち込むのが見えた...
石川啄木 「郁雨に與ふ」
...「金盥を持っていてくれ給え...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...五十五其時一人の看護婦が兩手に湯氣の立騰る金盥を持つて這入つて來た...
高濱虚子 「續俳諧師」
...その細君の右の手は章一が髭(ひげ)を剃(そ)った金盥(かなだらい)の縁(ふち)にあたった...
田中貢太郎 「一握の髪の毛」
...適当な花瓶(かびん)がなかったからしばらく金盥(かなだらい)へ入れておいた...
寺田寅彦 「病室の花」
...手に小さな金盥(かなだらい)を持ちながら...
夏目漱石 「行人」
...金盥(かなだらい)と金盥の間に...
夏目漱石 「坑夫」
...金盥の潰(つぶ)れるほどに音楽を入れて...
夏目漱石 「坑夫」
...清に何返(なんべん)となく金盥の水を易(か)えさしては...
夏目漱石 「門」
...小粒(こつぶ)や二朱金(にしゅきん)を金盥(かなだらい)で洗ったり...
長谷川時雨 「西川小りん」
...枕頭の金盥は吐くもので真赤だつた...
原民喜 「星のわななき」
...金盥(かなだらい)が明いたら貸しておくれよ」と...
広津柳浪 「今戸心中」
...金盥(かなだらひ)が空(あ)くのを待つて顏を洗つた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...少しうがひして金盥に吐く...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
...金盥(かなだらい)で手を洗った...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...水瓶(みづがめ)でも手桶(てをけ)でも金盥(かなだらい)でも何でも好く使込むであツて...
三島霜川 「平民の娘」
...お玉はしゃがんで金盥(かなだらい)を引き寄せながら云った...
森鴎外 「雁」
...登は手を洗うために金盥(かなだらい)を引きよせながら...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
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