...九頭竜という悪ブローカーおよび堂脇という似而非(えせ)美術保護者の金嚢(かなぶくろ)から能(あた)うかぎりの罰金を支払わせることを誓う...
有島武郎 「ドモ又の死」
...船長のあの金嚢(かねぶくろ)と...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...しっかと金嚢(きんのう)を掴んで居る...
太宰治 「もの思う葦」
...ためこんだ金嚢(かねぶくろ)の上にぐっすり寝込んで...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...大阪は日本の智能金嚢である本性を...
長岡半太郎 「大阪といふところ」
...どんな金嚢にもまして...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...即(やが)てその尾を結び金嚢(きんのう)に盛り...
南方熊楠 「十二支考」
...その状坐して金嚢を把(と)り...
南方熊楠 「十二支考」
...大黒神も飲食不尽の金嚢を持った所が似ているから...
南方熊楠 「十二支考」
...その像は金嚢その他の宝で飾った頭巾を戴き玉座に踞し傍に金嚢から財宝をまく侍者あり...
南方熊楠 「十二支考」
...外人の金嚢を振はしむべしと説くに至つては...
山路愛山 「明治文学史」
...金二枚に小銭のはいっている金嚢(かねぶくろ)と...
山本周五郎 「日本婦道記」
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