...崖を攀ぢて、甲州裏街道に出で、日向和田驛より汽車に乘りて歸路に就きけるが、再び青梅驛に下りて、金剛寺に立寄る...
大町桂月 「梅の吉野村」
...河内金剛寺普賢行願讃一冊...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...金剛寺その他楠公に関係ある所へ行って甲冑(かっちゅう)を調べたのです...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...将軍の宮の御所跡(あと)である神の谷の金剛寺(こんごうじ)において厳(おごそ)かな朝拝の式を挙げる...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...金剛寺阪を上り、余が呱呱の声を揚けたる赤子橋の角を曲り行けば、売地は田尻博士の屋敷と裏合せになりし処にて、鄰家は思案外史石橋先生の居邸なり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...*金剛寺坂(こんごうじざか)の笛熊(ふえくま)さんというのは...
永井荷風 「伝通院」
...安藤坂も金剛寺坂もその傾斜は勿論現在よりも急激であつたので...
永井荷風 「冬の夜がたり」
...細径に従つて盤回すればおのづから金剛寺の域(さかい)に出づ...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...金剛寺坂(ざか)では誰にも逢はなかつた...
夏目漱石 「それから」
...金剛寺坂を上った...
夏目漱石 「それから」
...南畝は小石川小日向金剛寺坂から此に移つたのであらう...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...すぐ其処(そこ)が金剛寺坂(こんごうじざか)という坂なので...
柳川春葉 「青銅鬼」
...天野山金剛寺の名酒だの...
吉川英治 「私本太平記」
...亡母の位牌(いはい)とかたみ髪を金剛寺へ納めて供養して貰おうという考え...
吉川英治 「宮本武蔵」
...この天野山金剛寺では...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「この厳(おごそ)かな聖地で、気まぐれなどと、勿体(もったい)ない」相手の権之助が、何も知らずにいったにせよ、その曲解を甚だ畏(おそ)れるもののように、彼は、徒然(つれづれ)の腹ごなしに箒(ほうき)など持っていたのではないことを弁明に努めて、「あなたは、この金剛寺へは、初めてのお詣(もう)でか...
吉川英治 「宮本武蔵」
...大楠公の奉じた武士の道――抱いたであろう理想とは、まだまだ遠い世の中なのだ)と、夜具の中に、横たえている身も熱くなり、河内(かわち)の峰々や、金剛寺の草木が、夜半(よわ)を吠えたけぶも、何やら、心あるもののように夢へ聞えてくるのだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...おとといの晩泊った金剛寺へなり...
吉川英治 「宮本武蔵」
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