...金モールをつけた怪しげな大礼服を着て...
淡島寒月 「梵雲庵漫録」
...柳原ものではあるまいかと思われるような上下色沢の不揃いな金モール服が何と六百何円――貧乏村の校長氏の高等官七等の栄誉を飾るためにこの瘤村長は通学児童の筆墨代をせしめたのである...
犬田卯 「瘤」
...結果失敗に終ったということになりますな」参謀肩章(さんぼうけんしょう)の金モール美しい将校が...
海野十三 「空襲葬送曲」
...金モールの徽章(きしょう)のついた船員帽...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...その細かい枝のさきに無数の金モールがぶら下って花粉をまく...
高村光太郎 「山の春」
...大きな銀の星がついてる将官の太い金モールの肩章をつけていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...金モールが若い娘の想像力におよぼす力をかなりよくさとった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...赤に金モールの服の守衛が邸の門の蝶番に向かってぎしぎしと音を立て...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...……ちょうどその真下の床の上に金モールの微小片を発見したからです...
久生十蘭 「魔都」
...肩章や金モールをつけた人々で...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...彼らのなかには金モールの参謀肩章をつけた将校も二...
平光吾一 「戦争医学の汚辱にふれて」
...ハデな肋骨の金モールの服で...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...イギリスの大将(たいしょう)の軍服(ぐんぷく)をまねた金モールでへりをとった赤い上着を着...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...立派な金モールをつけたふくろうの大将が...
宮沢賢治 「かしわばやしの夜」
...部長さんらしい金モールを巻いた人を先に立てて...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...……ああサッパリした」「馬鹿野郎……片付けてからサッパリしろ」兼はS・O・Sの金モールの骸骨(コツ)を胴中(どうなか)から真二(まふた)つにスコップでたたき截(き)って...
夢野久作 「難船小僧」
...立派な金モールの服を着た殿様蛙と...
夢野久作 「オシャベリ姫」
...金モール服の薬売人(オッチニ)に化けた生蕃小僧こと...
夢野久作 「二重心臓」
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