...山ではハンノキに金モールの花がぶら下がる...
高村光太郎 「山の春」
...金モールの徽章(きしょう)がついている制帽を脱いで...
中村地平 「南方郵信」
...……ちょうどその真下の床の上に金モールの微小片を発見したからです...
久生十蘭 「魔都」
...金モールの腕章と三つ乃至五つの星章をつけた警視以上の身分...
久生十蘭 「魔都」
...とめの右手の爪の間に腕章の金モールの微少片が残っていたためであります...
久生十蘭 「魔都」
...肩章や金モールをつけた人々で...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...ハデな肋骨の金モールの服で...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...緋色(ひいろ)・金モールの正装で縮こまり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...イギリスの大将(たいしょう)の軍服(ぐんぷく)をまねた金モールでへりをとった赤い上着を着...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...金モールを光らせて来る姿を見ると...
水上滝太郎 「大人の眼と子供の眼」
...こんなに沢山金モールがついて...
宮原晃一郎 「夢の国」
...ハ」金モールが出て行くと...
宮本百合子 「刻々」
...青地に金モールの給仕服(ユニフォーム)が身体(からだ)にピッタリと吸付(すいつ)いているが...
夢野久作 「難船小僧」
...先(ま)ず黒い地に金モールを附けた着物を着せ...
夢野久作 「白髪小僧」
...金モール付(つき)赤ビロードの舞台服を着た吾輩は...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...朝鮮緘(おど)しの金モール燦然(さんぜん)たる飴売(あめう)り服や...
夢野久作 「爆弾太平記」
...金モールの分銅の旗を馬前に立てさせて行く人こそ...
吉川英治 「新書太閤記」
...カバレット・バビロンの白煉瓦の高層な建物から流れるワルツの曲が街角に直立した赤い帽子の印度巡査をモスモロスの道化役者風にしたててバビロンの入口の廻転ドアの前に金モールのいかめしい英国人の門衛が莞爾(かんじ)とした笑いをたたえている...
吉行エイスケ 「孟買挿話」
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