...金モールのかざりだけがのこっていましたが...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「すずの兵隊さん」
...柳原ものではあるまいかと思われるような上下色沢の不揃いな金モール服が何と六百何円――貧乏村の校長氏の高等官七等の栄誉を飾るためにこの瘤村長は通学児童の筆墨代をせしめたのである...
犬田卯 「瘤」
...結果失敗に終ったということになりますな」参謀肩章(さんぼうけんしょう)の金モール美しい将校が...
海野十三 「空襲葬送曲」
...その死刑執行吏でさえ、かの呪文に遵って、「頭髪を縮らし、髪粉をつけ、金モールの上衣、扁底靴★、白絹の靴下を著用して」職務を執行せよと命ぜられていたのだ...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...金モールを下げた窮屈そうな礼装の軍服に身を固めて...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...そこは古い食器とか金モールなどを買い取ってくれるんだけれど...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...赤に金モールの服の守衛が邸の門の蝶番に向かってぎしぎしと音を立て...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...輪飾をつけた参賀の自動車が立毛の帽子や金モールを乗せてスイスイと走せ違う大手前へ...
久生十蘭 「魔都」
...とめの右手の爪の間に腕章の金モールの微少片が残っていたためであります...
久生十蘭 「魔都」
...金モール附きの外套に...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...軍帽の金モール徽章(きしょう)が...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...ハデな肋骨の金モールの服で...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...金モールのへりのついた服だの...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...立派な金モールをつけたふくろふの大将が...
宮沢賢治 「かしはばやしの夜」
...こんなに沢山金モールがついて...
宮原晃一郎 「夢の国」
...ハ」金モールが出て行くと...
宮本百合子 「刻々」
...小雨(こさめ)の中で金モール服がキリキリと廻転した...
夢野久作 「難船小僧」
...朝鮮緘(おど)しの金モール燦然(さんぜん)たる飴売(あめう)り服や...
夢野久作 「爆弾太平記」
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