...金モール燦然たる軍帽をぬいで...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...金モールの徽章(きしょう)のついた船員帽...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...その死刑執行吏でさえ、かの呪文に遵って、「頭髪を縮らし、髪粉をつけ、金モールの上衣、扁底靴★、白絹の靴下を著用して」職務を執行せよと命ぜられていたのだ...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...そして、そのキリスト紀元千七百八十年にモンセーニュールの接見会(リセプション)に集った賓客たちの中で、頭髪を縮らし、髪粉をつけ、金モール服を著、扁底靴を穿き、白絹靴下を穿いた一校刑史に根ざしたある制度★が、余人ならぬ自分たちの運の星の消えるのを見ることになろうとは、誰がおそらく思ったことであろう!モンセーニュールは彼の四人の侍者の重荷を卸してやって彼のチョコレートを飲んでしまうと、最も神聖な処の中でも最も神聖な処の扉(ドア)をさっと開かせて、現れ出でた...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...この父親はおそらく銀行のものだと思われる金モールの文字をつけた制帽を部屋いっぱいに弧を描かせてソファの上に投げ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...赤に金モールの服の守衛が邸の門の蝶番に向かってぎしぎしと音を立て...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...金モールで飾った植民地風の軍服を着...
久生十蘭 「フランス伯N・B」
...金モールの制服を着た...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...金モールつきのお仕着せを著た従僕がゆらゆら揺れながら立っていた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...金モール附きの外套に...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...緋色(ひいろ)・金モールの正装で縮こまり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...立派な金モールをつけたふくろふの大将が...
宮沢賢治 「かしはばやしの夜」
...こんなに沢山金モールがついて...
宮原晃一郎 「夢の国」
...ガラガラと戸をあけて金モールをつけた背の高い司法主任が入って来た...
宮本百合子 「刻々」
...青地に金モールの給仕服(ユニフォーム)が身体(からだ)にピッタリと吸付(すいつ)いているが...
夢野久作 「難船小僧」
...……ああサッパリした」「馬鹿野郎……片付けてからサッパリしろ」兼はS・O・Sの金モールの骸骨(コツ)を胴中(どうなか)から真二(まふた)つにスコップでたたき截(き)って...
夢野久作 「難船小僧」
...立派な金モールの服を着た殿様蛙と...
夢野久作 「オシャベリ姫」
...朝鮮緘(おど)しの金モール燦然(さんぜん)たる飴売(あめう)り服や...
夢野久作 「爆弾太平記」
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