...山の中で野面皮(のろう)を見つけた...
...お面を隠すための野面皮が必要だ...
...野面皮をつけて怖いお化けになろう!...
...野面皮を持っていると、急に真っ暗になったときに役立つ...
...お祭りの時に、野面皮をつけて踊るのが楽しい...
...野面(のおも)に続く平塚も...
泉鏡花 「海神別荘」
...荒涼とした野面にむけて...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...野面(のづら)からは寒い風が吹き...
徳田秋声 「あらくれ」
...ひえびえとする野面の風にひえびえとしたみすぼらしい顔の中から...
中原中也 「その一週間」
...いかで聞かざらんや豆の葉の鳴る日を野面(のもせ)...
萩原朔太郎 「秋の日」
...したがつて菜の花に黄色い蝶が飛んでゐるありきたりの野面(のづら)が大好き...
長谷川時雨 「春宵戲語」
...春の野面(のづら)からいろどりを失つてしまつてゐる...
長谷川時雨 「春宵戲語」
...土手の松はみな樹皮を剥がれて裸になり、なにを探すのか、遠い野面に、二、三人ずつ組みになって、かげろうのようにふらふらしている...
久生十蘭 「奥の海」
...白い苜蓿(うまごやし)が点々と野面(のづら)を彩っています...
久生十蘭 「犂氏の友情」
...そんな野面の果てには...
堀辰雄 「菜穂子」
...緩い勾配をもって起伏する野面の所どころに...
牧逸馬 「双面獣」
...一筋の河が銀色に光りながら伸び渡つてゐる明るい野面の涯までを眺めましたが...
牧野信一 「馬上の春」
...今宵も野面を伝うて村の若者たちがお祭りの備へにうつ太鼓の撥音がこの辺まで流れて来るでせう...
牧野信一 「〔婦人手紙範例文〕」
...遥かの野面から砲煙のやうに襲来する竜巻の津波で目もあけられぬ有様だつた...
牧野信一 「冬物語」
...行く先ざきの野面(のづら)はまっ白な雪でおおわれて...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...高氏は野面(のづら)や焼けあとの空を見ていたが...
吉川英治 「私本太平記」
...野面(のづら)のうえで...
吉川英治 「平の将門」
...遠い野面(のづら)から尺八の音が聞えて来る...
吉川英治 「宮本武蔵」
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