...周囲の木々にからみついている野葡萄(のぶどう)の実をとってやったり...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...秋の野葡萄のやうに色づいて卷きちゞれた葉が...
有島武郎 「秋」
...からからに乾いて蝕まれた野葡萄(のぶどう)の葉と...
有島武郎 「星座」
...『あけび』四五十と野葡萄一もくさを採り...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...僕は『あけび』を好み民子は野葡萄をたべつつしばらく話をする...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...野葡萄(のぶどう)の酒でも...
太宰治 「母」
...翁の室と板廊下一つ隔てた街道側の八畳にくつろいで居ると、翁は菓子、野葡萄、玉蜀黍、何くれと持て来ては鶴子にも余等にも与え、小さな炉を中に、黒い毛繻子の前掛の膝をきちんと座って、さま/″\の話をする...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...青銅色の果(み)をつけた野葡萄の木は隣家(となり)の中庭(には)のこつちをばこつそり通り抜けるのでした...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...」さつきから野葡萄ばかりさがしてゐた金太(きんた)がさう云ふと...
槇本楠郎 「栗ひろひ週間」
...野葡萄や通草(あけび)をとりながら...
槇本楠郎 「栗ひろひ週間」
...野葡萄なども小さいかしらん...
正岡子規 「くだもの」
...現在は其粉に蓬や野葡萄の葉の干したのを交ぜて...
柳田國男 「食料名彙」
...余り顔を見せませんな」野葡萄(のぶどう)の幾ツブかを口に入れ...
吉川英治 「私本太平記」
...野葡萄のような瞳をもち...
吉川英治 「平の将門」
...野葡萄(のぶどう)や山苺(いちご)を食べ草の茎(くき)を噛む...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...草庵の前の一本の樹に絡(から)んでいる野葡萄(のぶどう)の葉蔭から...
吉川英治 「宮本武蔵」
...野葡萄(のぶどう)の葉が...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「畜生」その藺すだれもズタズタに斬り、外の野葡萄も、乱離と斬って、なお、野を見廻していた伊織は、二ツの眼の行方を、天の一角に見つけた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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