...野狐禅(やこぜん)でもありましたろうか...
淡島寒月 「我が宗教観」
...検事と帆村の野狐禅問答にすっかり気色を悪くしていた係官たちを救った...
海野十三 「地獄の使者」
...独りよがりや野狐禅的(やこぜんてき)口吻(こうふん)と受けとられがちなものをも挙揚する...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...又東洋的神秘思想とおぼしいものをここに見出すからと云って野狐禅めいた思い入れをやる読者も之と同じことだ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...野狐禅(やこぜん)的に悟り顔をすることで...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...野狐禅(やこぜん)に堕(お)ちて五百生(ごひゃくしょう)の間輪廻(りんね)を免れざるべし...
正岡子規 「俳諧大要」
...洗ってみれば結局野狐禅(やこぜん)に過ぎなくはなかったか...
柳宗悦 「民藝四十年」
...憎い野狐禅(やこぜん)ではある...
吉川英治 「新書太閤記」
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