...顔つきまでがどれもこれも野呂間げて見へた...
新井紀一 「怒れる高村軍曹」
...野呂間げた顔つきが直りはしないか――と思はれた...
新井紀一 「怒れる高村軍曹」
...見掛けが野呂間(のろま)だから上客の側(そば)へは出せない...
魯迅 井上紅梅訳 「孔乙己」
...「畜生! 馬鹿!」「‥‥」「野呂間! 意久地なし!」「‥‥」「かかアの前ぢや...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...莫迦々々(ばかばか)しく野呂間(のろま)で...
谷譲次 「踊る地平線」
...ジャヴェルから名前を忘れられた「こわがったに違いない野呂間弁護士(のろまべんごし)」たるマリユスについては...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...さほど野呂間(のろま)にも見えず華美(はで)好きでも吝嗇でもない...
永井荷風 「或夜」
......
中里介山 「大菩薩峠」
...そんでもおらへのおつかはわれが野呂間だからなんて怒つてばかし居やがツて...
長塚節 「月見の夕」
...それは人間と云う足の二本足りない野呂間(のろま)に極(きま)っている...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...人間は昔から野呂間である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...お前は日本一の馬鹿で野呂間でおたん珍だが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...無智で下品(げひん)で野呂間(のろま)だと思はれた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...驚き入った野呂間だな! 竹町も...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...あては野呂間の野呂かと思ふてましてん...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...変わっておったよ」野呂間(のろま)な姿までが...
吉川英治 「松のや露八」
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